肝心の修理ラインのほうは、こちらもNECとレノボ製品で分かれており、レノボ製品はさらにタブレット、Ideaシリーズ、Thinkシリーズが別々のスペースで修理している。
修理体制は1人が1台を全部修理するケースと、流れ作業的に作業するケースに分かれているようだが、いずれの場合も朝入ってきた修理品が夕方ごろには修理が完了して梱包され、出荷待ちになっているほど素早く処理されていく。丁寧な作業ぶりは見ていて気持ちいいくらいで、これなら故障した場合でも、安心して修理に出せるだろう。
一人で3機種を分解・組み立て - 修理スタッフの実力をみる
最後に、修理スタッフの実力のデモンストレーションも兼ねて、メディア関係者と修理スタッフの分解・再組み立て競争が行われた。これはレノボのデスクトップ、ノートPC、タブレットの3機種をそれぞれメディア関係者が2人組・3チームに別れて担当し、それをレノボの修理スタッフがたった一人で同じ作業を行い、速度を競うというもの。
今回はメディア関係者の中にかなり分解・組み立てを得意とする人が入っていたこともあり、結果としてはメディア側が勝利したが、一人で3機担当というハンデのあるレノボのスタッフもかなり肉薄しており、白熱したいい試合となった。
高度なサポート体制をどう訴求していくか
パソコンは性能面での向上が緩やかに頭打ちになりつつあり、製品の性能だけでなく、万が一の故障時のサポート体制も、パソコン選びの際の重要な要素になりつついる。ただし、サポート体制というのは外部からはその実力が見えづらい部分でもあり、どのようにアピールしていくかは常に課題となっている。
レノボ製品は外国ブランドということもあり、サポート体制などに不安を抱える人もいるが、NECパーソナルコンピュータの長年の経験や蓄積を生かし、国内での高度なサポート体制が実現していた。
今後、こうした事実をどのようにユーザーへ訴求していくのか、またユーザー側もPC購入時の指標としてのサポート体制や満足度といった指標をどう評価していくべきか、あらためて考え直すべき時期にきているのではないだろうか。