Android向けのランサムウェアも急増中
そして、2016年前後からAndroid向けのランサムウェアが急増している。
図6は、Android端末の画面をロックして使用不能にするランサムウェアだ。多少不自然な日本語ではあるが、時間内に罰金を支払うよう脅迫している。ここでは、セキュリティベンダーの調査結果をいくつか紹介したい。まずは、カスペルスキー。
この図によれば、2016年1月以降、急増化がみられる。続いて、ESETによる調査結果である。
こちらでは、2015年半ばあたりから急増している状況がうかがえる。最後にトレンドマイクロの調査結果だ。トレンドマイクロの調査によれば、この1年で4倍に急増している。
これらのランサムウェアのタイプとしては、画面ロック型がほとんどだ。この理由は、AndroidではSDカード上のデータ以外は暗号化することが難しいからだという。
いずれにしても、脅威であることに変わりはない。攻撃者は、Windowsなどのプラットフォームで攻撃が有効だと判断すると、すぐさま、他のプラットフォームへの攻撃を開始する。この手口は、多くのウイルスでみられる。PCだけでなく、スマートフォンなどもランサムウェア対策が求められる。
第2回は、ランサムウェアをとりまく環境と実際の感染ケースを紹介します。 |
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