1,000万円貯めた人が心掛けていることは?

2.投資に興味を持ち実践している

2つ目に、20代のうちに1,000万円やそれ以上の貯蓄がある人に特徴的なのは、「投資をしている」ということです。お金を普通預金に貯めるだけでは、効率が悪いばかりか、モノやサービスの値段が上がるインフレーションに対応できません。自分が働きお金を得るだけでなく、お金にも働いてもらう考えを持つことが必要なのです。

20代で投資をするということは、それだけ早い段階からお金を意識し、向き合うということでもあります。20代から投資の経験を積んでいることやお金の知識を持っていることが、後々本格的に投資をしようとなったとき、必ず役に立つでしょう。投資は、たとえ金額は小さいとしても、実際に行動に移してみることが大切です。「ミニ株」「るいとう」といった少額から投資が可能な商品もあります。是非投資に興味を持ち、実践してみましょう。

3.お金の使いどころがわかっている

3つ目の特徴としては、「お金を使うべきところには使っている」ということです。無駄遣いをしない代わりに、自己投資やスキルアップ、良い経験を積むためには思い切ってお金を使っています。以前、私が相談を受けた20代の方で、オリンピックを観るのが好きな人がいました。ふだんは余りお金を使うことはなく、貯蓄に励む人でしたが、海外でオリンピック競技を観戦するチャンスができた際は、惜しみなくお金を使い、楽しんでいました。しっかり貯蓄をしながらも、ここぞというときにはいい形で使う選択ができることも、重要なことでしょう。

実際、休日にどこにも出かけず、極力使わないようにして1,000万円を貯めるような人もたくさんいます。とはいえ、その後の豊かな人生を考えれば、しっかり貯蓄をしながら、メリハリをつけて使うのも必要なことではないでしょうか。また、お金を貯める目的を明確にし、金融商品をうまく使い分けることも大切です。

貯蓄と充実した生活を両立させることは、決して不可能なことではありません。20代でお金と向き合うことができれば、大きなチャンスになります。まずは、先取り貯蓄だけでも是非取り入れてみてください。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。