早速、ごはんを炊いてみた

では早速、ごはんを炊いてみよう。まずはあっさり系の代表的な銘柄といえる「あきたこまち」を3合からスタートした。通常の炊飯器でごはんを炊く場合と違うのが、一般的な内釜と比べて、バーミキュラ ライスポットは鋳物ホーロー鍋であるため、非常に重く、水位線なども記されていないということだ。

最初はいつもの通り、鍋の中でお米を研いでいたが、重たくまた、水を捨てるのに難儀した。お米を研ぐには、別途ボウルやザルなどを用意するのがよさそうだ。お米を研いだら、付属の計量カップを使って水を入れる。そして炊飯をセットする。

研いだお米を鍋にセットする。水位線などはない

ごはんモードにして、「白米・ふつう」を選び炊飯量をセット。このあと「OK→START」で浸水が始まり、自動的に炊ける

バーミキュラ ライスポットの電源を入れると操作パネルに、ごはんマークと料理マークが表示される。ここでまずは、ごはんマークをタッチ。そして、炊飯するごはんを「白米」または「玄米」から選ぶ。また、ここで「おこげ」の有無も設定できる。

続いて、炊飯量を設定する。多くの炊飯器は内釜の重さを計測したり、加熱スタート後の温度変化で炊飯量を判断したりしている。しかし、バーミキュラ ライスポットでは使用者が炊飯量を手動でセットすることで、1合から美味しく炊けるようにしたという。

あとはスタートボタンを押すだけだ。30分ほど浸水時間をとったあと、自動的に炊飯がスタートする。30分ほどで炊けるため、トータルの炊飯時間は約60分ほどだった。

ツヤ感が最高! 炊き上がりはトップクラス

ごはんが炊けた。重たいふたを開けるとたっぷりの蒸気が広がる。そしてその下に見えてきたのは、ツヤ豊かなごはんだ。

炊きたてすぐの状態。ごはん粒が大きく膨らんでおり、みずみずしさもある

「ツヤ」をことさら強調しているのは、バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんで最も印象的だったのが、このツヤだったからだ。ごはん自体は圧力をかけずに炊くこともあり、あっさりとした食感。甘みもそれほど派手に強くはなく、お米が本来持つ味わいを素直に引き出しているという印象だ。

ごはん粒は噛むとしっかりと弾力を感じる。それでいて米粒の表面がしっかりしており、粒感も強い。これは非圧力で炊飯するため、米粒の表面が割れないためだろう。

お茶碗にごはんをよそってたべたときも、炊飯後しばらくはツヤ感とみずみずしさが感じられた。その一方で、ごはんがぱらっとした感じもある。普段、圧力炊飯のごはんを食べ慣れている人は、その違いを強く認識できるかもしれない。

混ぜてほぐすと、さらにごはんがしっかりと粒立っているのがわかる。みずみずしさと粒感の両立という難しいことができている

筆者は主要メーカーの高級炊飯器で炊いたごはんを何度も試食しているが、バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんは、それらの最高級炊飯器と比べても遜色なく、炊きたてに関しては凌駕している部分も多いと感じた。特にしゃっきりしたごはんが好きな方にはおすすめできる。

一般的な炊飯器との違いとして、バーミキュラ ライスポットには保温機能がない。これはメーカーの考え方にもよるものだが、保温機能を省いたことで、炊飯後に釜を冷やせるのも、ごはんの美味しさに繋がっているそうだ。