新品に交換してもらうには?
お札や硬貨を新品に交換してもらいたい場合、日本銀行の本支店、あるいは一般の銀行などの窓口に持って行きましょう。その際、運転免許証やパスポート、年金手帳、健康保険証などの本人確認書類が必要です。災害時の場合は、本人確認書類が手元にないこともあるので、状況に応じて、条件を満たしていなくても対応してくれることがあります。
交換の基準を満たすかどうか、判断が難しいときには、できるだけお金の状態を良い状態で保っておくのが良いです。例えば、破れたお札は、できるだけ元通りに貼り合わせます。お札の番号や模様が同じものを組み合わせて貼り合わせたり、ぬれたときはできるだけ乾燥させたりして、原形に近づけるようにしましょう。
硬貨の場合は、汚れが付着しているときは洗って落としたり、金属やプラスチックなどがついているときは取り除いたりなどして、対処するのがいいですね。火災などで焼けて劣化しているときには、むやみに触ると更に壊れてしまうことも。原形がないと交換してもらえない恐れもあるので、箱に入れるなどして壊さないようにしておく方が良いこともあります。
災害でなくても交換できる
お札が破れたり硬貨が汚れたりすることは、災害のときだけでなく、日常生活でも起こり得ます。そんなときも、日本銀行の引換基準を満たしている場合は、新しいお金に交換可能です。例えば、家の大掃除で見つけたへそくりのお札が、紙が古くなって破れそうになっている……といった場合も。まずは状態を確認して、銀行などの窓口に持って行ってみるのがおすすめです。
筆者プロフィール:加藤梨里
ファイナンシャルプランナー(CFP)、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 特任助教
保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。