ここで再び、ZTEジャパンの荒井氏に戻り、デザインと機能の話題に。デザインに関しては、BMWグループ企業の「Design works」と共同開発。柔らかいG3曲線を大幅に採用して親しみ深いデザインとなっている点と、強度や腐食性に優れる6000番台のアルミ合金を採用した点など、フラッグシップ機ならではの外観を強調。
カメラ機能は、AXON 7のメインカメラが2,000万画素F1.8で、光学式と電子式の手ぶれ補正を持つ。AXON 7 miniは1,600万画素F1.9で、こちらは電子式の手ぶれ振れ補正を備える。また、セルフィー(自撮り)にも配慮し、フロントカメラにも800万画素のセンサーを採用した。
ディスプレイはAMOLEDで(AXON 7は5.5インチ2,560×1,440ドット、AXON 7 miniは5.2インチ1,920×1,080ドット)、鮮やかで美しく動画再生にも優れる。将来的には、Google Daydreamにも対応するとのこと。出荷時はAndroid 6.0なので、Daydream対応は第4四半期に予定されているAndroid 7.0アップデート後だ。ZTEからの、Daydreamヘッドセットの投入は検討中。また、指紋認証や、デュアルSIMデュアルスタンバイにも対応している。
冒頭でも述べたが、税別価格はAXON 7が5,9800円、AXON 7 miniが3,9800円(カラーはどちらもイオンゴールド、クオーツグレーの2色)。なお、海外で販売している6GB/128GBのモデルは、日本国内での販売予定はない(現時点では)。
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スペシャルゲストは平原綾香さん
引き続き、ゲストとしてシンガーソングライターの平原 綾香さんが登場。試用の感想を聞かれ「『音がよい』といわれていたが、ちょっといい音ぐらいと思っていたら本当にいい音で、スピーカーを持ち歩いているような感じ」、「映像もきれいなので動画を見ると音も含めてその場にいるような感覚」とべた褒め。
再生だけでなく録音に関してもコメント。平原さんはスマホで録音することがあるそうだが、シャウトすると音が割れてしまうという。「スマホで録音する場合『手加減』しなければいけない」(平原さん)。今回、AXON 7では音が割れないと、実際に録音した生歌を再生。確かに、スマホで生取りしたとは思えない音を出していた。
カメラに関しては画質だけでなく「AXON 7には美白モードが最初からあって、今日は欲しいかな(笑)と思ったときにすぐ使える」、「セルフィーで撮るとき手がシャッターボタンに届かないことがあるが、AXON 7は指紋センサーをシャッターにできるので撮りやすい」と評価。
本体の持ち心地も「(試用したのは)ゴールドだけど、いかにもゴールドって感じでないので男性にも好かれるのでは」、「大きくても持ちやすく、なめらかな感触でもすべらない。丈夫な感じだけど繊細でおしゃれ」と語っていた。
さて、個人的には、ディスクリートD/Aコンバーターを使った音のコダワリを存分に実感するならば、AXON 7ではないかと感じた。一方で、AXON 7 miniでも十分ではないかと思うところもある。「音」の面でAXON 7とAXON 7 miniに興味を持たれたなら、手持ちのハイレゾヘッドフォンを持って、店頭で試聴してみてほしい。
この秋は、ZTE以外からもSIMフリースマホが多く発表され、大手キャリア向けのハイエンド製品に匹敵するような機能を持った製品が増えている。機種選びに悩む人も多いと思うが、音をセールスポイントにしたAXON 7とAXON 7 miniは、わかりやすい差別化要素をうまく盛り込んだといえるだろう。