花粉症対策のポイントは、春も秋も同じ。なるべく花粉にさらされないよう、あの手この手でセルフケアを実施するのが肝要だ。

花粉情報に注意

飛散の多い際の外出や洗濯物の外干しなどは避ける。

家の中に花粉を持ちこまない

飛散が多いときは窓や戸を極力閉めて、家の中に花粉が入ってこないようにする。

外出時の防御はしっかりと

「花粉症対策用のメガネやマスクを身につける」「つばの広い帽子をかぶる」「手袋を使う」など、しっかりとガードを忘れずに。服装も、一般的に花粉が付着しやすいといわれるウール素材を避け、付着しにくい綿や化学繊維のものをセレクト。表面がスベスベした素材のほうがベターだ。

帰宅時にも細心の注意を払う

帰宅する前に衣服や髪を払うなどし、部屋に入ったらうがいや手洗い、洗顔をしっかりとするように。

室内の上手な換気やこまめな掃除も大切

換気のコツは、開く窓の幅を10cm程度にすることと、レースのカーテンを使用することの2点。これで侵入する花粉を大幅に減らすことができるという。

原因となる植物に近づかない

外出時に雑草が多いところはなるべく迂回(うかい)し、河川敷などでの散歩やジョギングは避けるといった工夫をしよう。

日ごろの生活でできる対策

免疫力を高めて正常に保つことも、花粉症の予防や症状の緩和に大切だ。近年話題の腸内細菌も、花粉症予防のキーワードの一つ。腸内細菌を変化させると、体内の環境がアレルギーを抑えるようになると考えられている。以下に普段の生活で気をつけてほしいことをまとめたので参考にしてほしい。

■規則正しい生活を心掛ける
■睡眠を十分にとる
■風邪をひかないように気をつける
■お酒を飲みすぎない
■鼻の粘膜を傷つけるたばこは避ける
■(花粉防御をしたうえで)適度な運動を行い、体力を低下させない
■バランスのよい食事で腸内環境を整える

さらに、花粉以外のアレルゲンにも注意が必要となる。「ダニやペット、ゴキブリなどの通年性アレルゲン」「秋に多くなるガやユスリカなどの昆虫アレルゲン」「空中真菌(カビ)」などが一例。

都市部では花粉以外にも原因となるアレルゲンがたくさんあるため、一年を通して注意したいものだ。

近年は、花粉症発症の低年齢化も叫ばれている。また、秋の花粉症は子どもにも発症しやすく、ダニやハウスダストによるアレルギーと重なると症状が悪化するケースも出てくる。症状がひどくなる前に適切な診断を受け、アレルギー検査で原因を特定してもらうなど、早めの対応を心掛けよう。

からだエイジング