グーグルは10月4日、米サンフランシスコでプレスイベントを開催し、グーグルブランドのスマートフォン「Pixel」を発表した。
Pixelは5インチ、Pixel XLは5.5インチのスマートフォンで、32GBモデルと128GBモデルを揃えるAndroidスマートフォンだ。予約サイトは日本語化されているが、米国など海外での発売となり、米国キャリア経由での販売は最大手のVerizonとなる。
価格は5インチ・32GBモデルで649ドルとiPhone 7 32GBと同等。Google Storeでの販売には、iPhoneのように月々27ドルの分割払いのプランも用意しているほか、同時に発表された布張りの新しいVRゴーグル「Daydream View VR」を無料で手に入れることができる。
iPhone対抗を印象付ける手堅いスペックのスマートフォン
Pixelは、価格、サイズ構成、そしてデザインから、iPhoneを強く意識していることがわかる。ディスプレイには解像度1920×1080ピクセル(Pixel XLは2560×1440ピクセル)のAMOLEDを採用し、背面はメタルケースとガラスのツートンで高級感を感じさせる。ただ、iPhoneでは廃止されたアンテナラインとヘッドフォンジャックは、Pixelには備わっており、iPhoneより1.5mmも厚い8.6mmだ。
プロセッサにはSnapdragon 821とメモリ4GBを搭載している。このプロセッサは、高速な2コアと低速な2コアの組み合わせ。また5インチモデルでも2770mAh、5.5インチモデルでは3450mAhのバッテリーを搭載し、15分で7時間の使用時間を確保する急速充電機能を備える。
グーグルが強調しているのは、Pixelのカメラの性能だ。DxOMark Mobileのスコアでは、iPhone 7を上回り、スマホで最高となる89を獲得し、HDR+やレンズぼかし効果、360度フォトなど、iPhone 7で実現する以上の撮影機能を誇る。
また、フル解像度の写真やビデオを無制限に保存できるGoogleフォトの専用プランを用意して、端末の空き容量を気にせず写真を撮影することが可能としている。ちなみにGoogleフォトアプリでは、写真のバックアップと空き容量の確保を、他のAndroidデバイスやiPhoneで行うことができる。
iPhoneからの乗り換えを促す機能として、LightningケーブルでiPhoneとGoogle Pixelを直接接続して電話帳や写真のデータを転送する機能を備えた。