新端末としては、ハイエンド端末として10(デカ)コアSoCを搭載した5.7インチスーパーAMOLEDディスプレイの「KIWAMI 極2」と、主にゲーマーなどをターゲットにしたという、バッテリー容量5,000mAhで5.5インチフルHDディスプレイの「RAIJIN 雷神」の2機種が発表された。両端末に共通する仕様としては、RAM4GB、フラッシュメモリ64GBを搭載し、デュアルSIMスロット採用。カメラは1,600万画素(インカメラは800万画素)、USB端子はType-Cを搭載(ただし規格上はUSB 2.1)。極2はOSにAndroid 6.0(Marshmallow)を、雷神はAndroid 7.0(Nougat)を搭載する。

極2はMediaTekのMT6797(Helio X20)を搭載する。このSoCはCortex-A72コア(2.3GHz)を2つ、Cortex-A53コア(2GHz)を4つ、Cortex-A53コア(1.4GHz)を4つという10コア構成となっている。ただしオクタコアなどほかのCPUと同じく、このすべてのコアが同時に動作するわけではなく、高負荷時にはA72コアx2が、中負荷時にはA53コア(2GHz)x4が、低負荷時にはA53コア(1.4GHz)x4が担当する。これによって高性能とバッテリーライフを両立させているわけだ。

本体は薄さ7.2mm(最薄部)とかなりの薄型で、重さも168gと、5.7インチディスプレイ搭載端末としてはかなり軽く仕上がっている。ハイエンド端末にふさわしい高級感のある端末だ。価格は49,800円。

本体はかなり薄いがヘッドフォン端子はきちんと付いている。樹脂製かと思わせる軽さだが本体はメタルボディで、剛性もしっかりしている

雷神はSoCにMediaTekのMT6750T(1.5GHz)を搭載。8(オクタ)コアだが、こちらもCortex-A53(1.5GHz)x4とCortex-A53(1.0GHz)x4の4コアずつ2グループに分かれて負荷別に動作する。動作クロック的に、同じCortex-A53x8コアのSnapdragon 617と同程度の性能になると見込まれる。ミドルレンジとしては十分な性能だろう。メモリ搭載量も大きいため、よほどヘビーな3D CGのゲームでもなければ、かなり快適に動作してくれるのではないだろうか。

バッテリー容量が大きいこともあり、数日は充電しなくて済むというのも、ものぐさなユーザーには嬉しいところ。ただし充電端子はUSB Type-Cだが、急速充電に対応しているかどうかまでは確認できなかった(これは極2も同様)。バッテリーが大きい分、満充電にはかなり時間がかかるパターンも考えうるので注意したい。価格は29,800円。

試作機しか展示されていない状態だったため評価は避けるが、全体的な動作速度などは期待してもよさそう。背面の指紋認証ユニットは製品版では本体と同じ色に塗装される予定だ

両端末ともインターフェースには「Freetel UI Ver.2.0」を採用する。まだ開発中ということで一部しか明らかにされなかったが、電話アプリに「FREETELでんわ」のスイッチをオンにしておくと、通常の通話が自動的にアプリ経由での通話になる。製品版ではこうした使いやすさを全体的に追求したインターフェースとなるとのことだった。

ちょっと見えづらいが、電話アプリの左下に青い「FREETELでんわ」のスイッチがあり、オンにしておくと通常の通話発信がすべてFREETELでんわを通じたものに自動的に切り替わる。公式で標準化してほしいほどの機能だ