プラスワン・マーケティングは10月6日「FREETEL WORLD 2016 Fall/Winter」を開催し、同社のMVNO事業「FREETEL」について新サービスや新料金プラン、新端末などを発表した。斬新なサービスや端末を率先して投入する同社らしく、スマートフォン業界全体に影響を与えそうな新サービスが登場している。
発表会には同社の増田薫社長が登壇し、昨日スタートしたばかりのベトナムを含めて世界18カ国でスマートフォン販売を展開(予定含む)していることを紹介。国内でも販売店が1,500店舗を突破(うち即時開通・MNP対応は150店舗)し、顧客満足度調査でもNo.1を獲得するなど好調であることを強調。8年後にはメード・イン・ジャパンを世界一にするべく努力を続けていくと力強く宣言した。
そして最初に料金プランの話として、初回契約時の初期費用はMVNO各社でほぼ横並びに一律3,000円であることを指摘し、ここに風穴をあけるべく、新料金として初期費用299円の「全プラン対応パック」を10月18日よりスタートすることを発表した。従来の初期費用3,000円の「通常パック」も併売される。
全プラン対応パックでは初期費用が299円に下がる代わりに、店頭での即時開通が行えず、また「1年間0円キャンペーン」の対象にもならない。実際の購入では、まずウェブで利用登録を行い、顧客情報の登録や料金プランの選択を済ませておくと、宅配便でSIMカードが届く。このときに身分証を提示することで本人認証を代用するかたちだ。最後にSIMカードを端末に挿せば手続きが完了する。
店頭で確実にすぐSIMを手に入れたければ3,000円で、そこまで急いでいないというのであれば初期費用の節約が可能と、目的別にユーザーが選択できるようになったのはうれしい。MVNO契約の初期費用を抑える手段としてはAmazonでSIMを購入するという選択肢もあるが、FREETELの場合はそれらよりもさらに安く、また店頭で購入できるという点も長所に挙げられる。
さらに従来の料金プランについても、11月1日からパケットの翌月繰越しおよび追加購入に対応する。パケットの繰越しは1カ月のみ。追加購入については0.5GB単位で、0,5GB=500円で追加できる。また、同日より従来の10GBプランを超えた大容量プランを提供する。これは大手キャリアの大容量プランに対応したコースとなり、15GB、20GB(使っただけ安心プラン/定額プランに対応)、30GB、40GB、50GB(定額プランのみ)が用意される。
もともとのプランが大手キャリアよりも割安なため、大容量になったときに飛躍的なお徳感がある大手キャリアとは若干差があることや、容量ごとの価格差が若干歪ではあるが、それでも大容量の選択肢ができたのは魅力的だ |
また現在、ポケモンGOやiOSのApp Storeなど一部のアプリのパケット通信料をカウントしない「パケット無料サービス」を展開しているが、これを12月よりTwitter、Facebook/Messanger、Instagramへも拡大することを発表した。どのアプリが無料になるかは料金プランやパケット容量に依存する。