Salesforceは、Einsteinが実現する「インテリジェンス」に加えて、Salesforce PlatformとLightningが実現する「スピード」、「生産性」、Salesforce1の「モバイル」、IoT Cloudが該当する「コネクテッド」の5つをエンタープライズのイノベーション分野と位置付けている。
この日、Benioff氏はEinstein以外にも、Salesforceの最新の技術を紹介した。
1つ目として同社が先に買収したQuipがある。スプレッドシート、ワープロなどのドキュメントを一つの場所で共有してコラボレーションができるもので、モバイルを第一に考えたインターフェイスも特徴となる。Quipは、上記のSalesfroceが掲げる5つの戦略の方向性のうち「生産性」に入るもので、Benioff氏は講演中、先に発表したばかりのメッセージングシステム「Salesforce LiveMessage」も紹介した。音声、メッセンジャーサービス、ソーシャルネットワークなどを統合するもので、「プラットフォームとしてのコンバセーション」と称した。
2つ目は、やはり買収により獲得したCommerce Cloudだ。同社が買収したのはECストアを容易に開設できるDemandwareで、モバイル、Webで簡単にEC機能を展開できる。同社買収により、この分野ですでにナンバー1になったとBenioff氏は述べた。