――レッドは怒っているポイントが的を射ていると感じ、坂上さんと似てるなと思いました。ご自身がレッドに共感したところは?
多くの方は、"怒りっぽい"という点がレッドと僕の似ているところだと思うと思うのですが、僕はどちらかというと"照れ屋"とか"皮肉屋"とか"天邪鬼"とか"空気が読めない"ところが似ているのかなと。ここで正論をはいて何の意味があるんだ、というようなシーンがあって…そういうところは一番共感しますね。
――ふと思ったんですけど、坂上さんはいつから怒りキャラになったんでしょう?
それ、逆に僕が聞きたいです(笑)
――思ったことはしっかり言う、というところからそういうポジションに?
おそらく…バラエティ番組に出るようになって、バラエティに出ている方々のルールにあんまりはまってなかったというか、ここでこの人こんなに強いこと言うのかと。そうやってスタジオの空気を凍らせることがあって、"怒っている"につながったんじゃないですかね。
――今だと"怒りキャラ"を求められて、演じさせられることもあるのかなと思うのですが、苦労することは?
ここもレッドと似ている点になるんですが、仕込みだと感じたときにあんまり乗らないんです。そこでは乗らず、向こうが意図していないところで怒り出す。その方が相手もびっくりするじゃないですか(笑)。おそらく僕が相手だと向こうの人もけっこうな勇気で立ち向かってきていると思うんですけど、「この人ディレクターさんに言われてるんだろうな」って思うと、そういうときは逆に「すいません」って謝ったりして。そして、全然関係ないところで鋭い発言をすると本当にシーンとなる。その空気が嫌いじゃない(笑)
――サプライズ精神ですか!?
ひねくれているんだと思います。求められているところで頑張らないで、関係ないところで頑張るという。
――怒りんぼうのレッドを客観的に見て、怒りキャラについてあらためて考えたりしましたか?
この子はかわいいから何をやっても許せちゃうけど、僕はかわいくないんで(笑)。でも、憎めないキャラですよね、この子は。どこかこの子なりの正論があると思って、不器用さがかわいかったり、もっと素直になったら楽に生きられるのにと思いつつ、それができないところが母性本能をくすぐるみたいな。
――レッドから何か取り入れようと思った点はありますか?
僕になくてこの子にあるとしたら、見かけのかわいさしかないんじゃないですか!?
――眉毛が似てるともおっしゃってましたね?
そうなんです(笑)。この眉毛は気に入ってます!
――性格面では?
この子は、いくら皮肉なことを言ったって天邪鬼なことを言ったって、やるときはやるっていうところが共感を得るところだと思います。だから僕も、いろいろ言うのであればやるときにやらないとダメだなと思いますね。結果をちゃんと出す! 言いっぱなしはダメ!