拡張モジュール「Moto Mods」と合体
Moto Zシリーズのユニークな点は、両モデルに共通する拡張モジュール「Moto Mods」が用意されている点だ。Moto ModsはMoto Zシリーズの背面に装着するユニットで、Moto Z本体とは背面下部にある端子で接続し、Moto Z側に内蔵された磁石で固定する。会場のデモ機では、ユニットを接続すると対応するアプリが起動し、操作ガイドが表示されてから体感できるようになっていた。
Moto Modsとして販売されるのは、最大70インチ相当で表示できるプロジェクター内蔵モジュール「プロジェクターMods」、JBLのステレオスピーカーを内蔵した「コンサートMods」、追加バッテリーおよび非接触充電機能を追加する「Incipio offGRID パワーパック」、5つの色や素材から選べる「スタイルキャップ」、そして光学10倍ズームレンズ付きデジタルカメラを搭載した「ハッセルブラッドTRUEZOOM」の5種類。
ケースのようにボディ全体をカバーできるわけではなく、プロジェクターやデジタルカメラのModsはむしろ落としたら本体以外に壊れる要素を増やすだけではあるのだが、着脱が容易で本体と一体化したデザイン、思ったよりも安価な価格設定など魅力的に感じる。
スタイルキャップ |
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異なる素材が用意されたシンプルな背面のカバー。特に機能は持たないが、滑り止めの効果はある。価格は素材により異なる。1,980円(バリスティックナイロン)、2,980円(オーク材)、3480円(レザー) |
人気を集めそうなのは、やはりプロジェクターModsとハッセルブラッドTRUEZOOMの2種類だろう。せっかくの薄型スマートフォンにModsをつけると結局厚みが出て重たくなってしまうのだが、単に見た目を変えたり、様々なモジュールを合体させて機能を強化するというのは、実に「男の子」していて面白そうだ。
前述したようにMoto ZシリーズはSIMフリー端末としてはかなり高価な部類に入るが、他にはないこの「合体強化」というバリューを武器に、SIMフリー市場で存在感を醸し出してくれそうだ。