続いて、コーヒーショップ「REC COFFEE」のオーナーで、ジャパンバリスタチャンピオンシップで2連覇の経験がある岩瀬由和氏が登場し、BALMUDA The Pot、バルミューダオリジナルのドリッパー、サーバーを使ったハンドドリップのデモンストレーションを行った。今回は、コーヒー豆20gで2杯分を抽出。以下、筆者が実践したときの写真を中心に紹介する。

まず、ペーパーのフィルターの継ぎ目を一度織ってドリッパーにセット。引いた豆を入れる前に、フィルターを濡らすようにお湯を通しておく。

通したお湯は捨てるか別の容器にはけ、濡れたフィルターにコーヒー豆を全てセット、コーヒー豆がすべて浸る程度のお湯を入れて、30秒ほど蒸らす。お湯はドリッパーの真ん中に注ぎ、「の」の字は無理に描かなくてもよいそう。コーヒーが2杯分落ちたら、マグカップに注いで終了となる。

筆者は運よく岩瀬氏が淹れたコーヒーをいただけたが、あまりのすばらしさに驚かされた。酸味や苦味のいやらしさがまったく無く、口の中でとろける感覚すら広がるような、やさしい深み。とりあえず、ベーコンやラーメンを食べたくなっていたことは完全に忘れた。

プレゼンテーションのあとは、岩瀬氏によるレクチャーのもとペーパードリップを体験。筆者も岩瀬氏のレクチャーの通り淹れてみた。つもりだが、味が違う……。おいしさのストライクゾーンには確実に入っているが、岩瀬氏が淹れたコーヒーがど真ん中だっただけに、差を感じてしまう。BALMUDA The Potが発売されたら、プロのコーヒー目指して家で練習する人が増えるんだろうなあ、と想像が膨らんだ。