ここまで調べてきて、ふと頭をよぎった疑問が「果たして、全てのLCCに手荷物で入れるハードキャリーは存在するのか」ということ。

ナイロンや布製のバッグでしたらいくらでも要件に当てはまるものはあります。でも、コロコロと転がして運べ、雨や汚れに強いハードキャリーがやはり旅には便利ですよね。さらに忘れてはいけないのが、重さです。LCCは重さ制限がシビアです。ということで、次のような条件に当てはまるハードキャリーを早速調べてみました!

■軽量ハードキャリー比較条件
1. 「2泊3日くらいの海外旅行に耐えられる33L以上の容量」
2. 「3辺の和が115cm以下」
3. 「汚れや雨に強いハードキャリー
4. 「2.8kg以下」

以下がその条件に当てはまった精鋭たちです。

「2kg以下のグループ」はこれ

まずは1番軽い「2kg以下」のグループ。「リモワ Salsa Air ULTRALIGHT CABIN MULTIWHEEL」「サムソナイト Cosmolite Spinner 55」「ロンカート UNO ZIP ZSL」は「55×40×20cm」基準(エアプサン、ティーウェイ航空、チェジュ航空/サイズ表:ピンク)をクリア。「サンコー SUPER LIGHTS N SLZN-49」は、「55×40×25cm」(Peach/サイズ表:白)の基準内です。

しかし、いずれの4点も、日本へ就航しているLCCで1番多い基準の「56×36×23cm以内」(Air AsiaやJetstarなど6社/サイズ表:緑)をオーバーしています。中でもサンコーは奥行きが1cmだけオーバーしているのが惜しいところ。これをクリアしていれば、もっといろいろなLCCで機内持ち込みできたかもしれません。

軽量ハードキャリー比較(2kg以下)

「2kg~2.5kg」のグループはこれ

次に「2kg~2.5kg」のグループ。「アントラー SATURN ASAZ-47」は、「55×40×20cm」(エアプサン、ティーウェイ航空、チェジュ航空/サイズ表:ピンク)の要件をクリア。

「アントラー Liquis ALZ1-50」「アントラー ATLAS AATZ-50」は「56×36×23cm」(Air AsiaやJetstarなど6社/サイズ表:緑)の許容範囲内で、ようやく日本へ就航しているLCCで1番多い基準を満たすものがありました。しかし、全てのLCCの手荷物要件を満たすスーツケースはありません。

軽量ハードキャリー比較(2kg~2.5kg)