料金が安くてお得なLCC。前編ではそのメリットとデメリットを紹介しました。後編では「機内持ち込み手荷物」について徹底解説します。

LCCで1番注意すべきは手荷物の大きさ・重さ

LCCの1番安い運賃で旅に出るぞ! となったとき、機内サービスが有料だということは予め納得して乗れば問題ないですし、遅延や欠航といったトラブルは必ず起きるというものではありません。

初めてLCCに乗ってみようと思った人が1番気をつけなくてはならないのは、「手荷物の大きさ・重さ」になると思います。LCC利用時の失敗話に、「いつも普通に手荷物で持って入っていたハードキャリーが、LCCでは預け荷物になって、別途料金をとられてしまった!」というものがあります。

飛行機の手荷物サイズなんて、みんな一緒でしょ? と思っているあなたは、下記の表をまずご覧ください。

LCCの機内持ち込み手荷物サイズはどれくらい?

これは2016年8月時点の各社HPで調査した機内持ち込み手荷物のデータになります。みなさんがいう「いつもは大丈夫な大きさ」というのは、JALやANAで採用されている大体「3辺の合計が115cm以内」、かつ、「55×40×25cm以内」のバッグやスーツケースでしょう。

航空各社手荷物サイズ(大手航空会社)

ところが、このサイズの場合、Peach以外のLCC各社では手荷物として持ち込むことができないのです。全てのLCCの基準を満たす手荷物用スーツケースは、「54×36×20cm以内」でないと、ダメということです。

航空各社手荷物サイズ(LCC)

持ち込み基準で1番多いのはAir Asiaなど6社が採用している「56×36×23cm以内」(サイズ表:緑)。続いてはエアプサンなど3社が採用している「55×40×20cm以内」(サイズ表:ピンク)、tigerair台湾・スクートの「54×38×23cm以内」(サイズ表:黄)、イースター航空・Jin Airの「3辺の合計が115cm以下」(サイズ表:青)となっています。

また、重さについても注意が必要です。大体は7~10kgまでOKですが、春秋航空のように「5kg」という厳しい制限がある会社もあります。