過去最高の予約状況
吉澤社長は囲み取材にも対応した。予約状況について聞かれると「iPhone 6sと比べて増えている。2倍とまではいかないけれど、過去最高」と回答。人気色は黒系で、特にジェットブラックの人気が高いという。ただ現状では品薄とのことで、「ご迷惑をかけてしまうが、入荷までお待ちいただく形になる」と説明した。販売台数への期待感については「iPhone 7は日本市場にチューニングされている。そこへの期待が高い。それが販売台数にもつながっていくのでは」とした。
総務省の提言により、実質0円での販売が禁止になったなかでの新iPhone発売。その影響については「総販売数について対前年比で落ち込んでいるわけではないので、逆風は感じていない」とし、「端末、サービスの良さを訴求していけば、結果として売れ続けると思っている」との見方を示した。
大容量の新プラン「ウルトラパック」が収益に与える影響については「収益に対する影響はそんなに大きくはないと考えている」。またドコモ光との兼ね合いについても、棲み分けができているので問題ないとの認識を示した。
セレモニー感が薄れた?
従来のiPhone発売セレモニーでは、ショップに並んだ消費者と、社長やゲストらが触れ合う機会がもうけられていた。今回のセレモニーからそれがなくなった理由について聞かれると「予約による販売が定着した。早朝にショップに並ばなくても買えるようになった」と回答している。またApple Watchについては「現状では取り扱う予定はないが、要望などがあれば検討していきたい」とのこと。
予約男性の決め手は?
この後、発売日にiPhone 7の128GBモデルを購入したという一般男性にも話を聞いた。期待しているのはカメラの手ブレ補正で、決め手となったのはApple PayによるモバイルSuicaの利用だという。「普段からiPhoneを使っているが、モバイルSuica機能が搭載されていなかったのでAndroidスマートフォンも手放せなかった。これでiPhoneに一本化できる」と嬉しそうに話していた。