VRと相性の良さそうなコンテンツが集まるPS4
プレイステーションは単なるゲーム機ではなく、DVDを観たり、メディアプレイヤーを使って自分で撮影した画像・動画を観たり、動画配信サービスを使ったり、オンラインで他者とのコミュニケーションを行ったりということができるハードだ。こういったサービスがVRと結びつけば、PS4の機能は更に拡がる。例えば動画配信サービスがVR映像の配信を始めれば、そういったコンテンツをPS VRで楽しむことも夢ではないだろう。
もう1つ見逃せない点は、プレイステーションがアップグレードを通じて機能を拡張していくゲーム機であるということだ。実際にPS4は、発売から今までに何度もアップデートを繰り返し、機能を増やしてきたという経緯がある。VRコンテンツについてはゲーム、映画、ライブ鑑賞などの様々なアイデアが聞こえてくるわけだが、現時点では想像もつかないようなVR体験が今後、新たに登場してくる可能性は高そう。世の中に新しいVRコンテンツが生まれたとしても、プレイステーションであればアップグレードを通じ、時流にキャッチアップしていくことができるかもしれないのだ。
PS VRはPS4販売の起爆剤となるか
全世界で4,000万台以上の販売実績を誇るPS4。仮に所有者の1割が購入すれば、PS VRの販売数は400万台を超えるわけだが、PS VRはPS4の所有者数自体を押し上げる可能性を秘める周辺機器だということができる。ゲーム以外のVRコンテンツが充実していけば、PS4とPS VRをセットで購入する非ゲーマーの数が増えると思われるからだ。高性能なPCを必要とする他のVRゴーグルと比べると、PS4と一緒に買う必要があったとしても、PS VRならば初期投資を安く抑えることができる。
発売から2年半が経過したPS4は今、高性能モデルと小型モデルを新たに投入することで、更なる需要開拓を図っているタイミングだ。PS VRはPS4全体の売上を加速させる起爆剤になるかもしれない。