新素材ケースと調整機構付きバンドを装備したGULFMASTER

従来のトリプルセンサー(方位・高度・気圧/温度)に加え、水深計を搭載したクワッドセンサーを持つGULFMASTER(ガルフマスター)「GWN-Q1000」。そのケース素材とバンドを刷新した新モデル「GWN-Q1000MC」が10月に登場。

強化樹脂ケースとエクステンション機能付きバンドを装備したGWN-Q1000MC

GWN-Q1000MC-1A2JF

GWN-Q1000MC-1AJF

従来の樹脂製ケースからカーボンファイバー強化樹脂ケースとなり、堅牢性と気密性が向上。衝撃などによる破損や変形からも時計の動作を守る。このケースは、東レ株式会社の炭素繊維強化樹脂「トレカ」を使用した共同開発。トレカには、樹脂ペレットレベルでカーボンファイバーがインサートされており、これを原料として高温加熱成形することで、きわめて軽量ながら樹脂の概念を超えた硬度を持つケースが実現された。

実際に強化ケースどうしをぶつけてみると、キン! と、明らかに樹脂とは異なる甲高い音がする。聞けばその硬さゆえに、加工も難しいという。

【左】カーボンファイバー強化樹脂は、ケース素材としては初の採用。【右】東レ株式会社の炭素繊維強化樹脂「トレカ」のペレット

バンドも、新開発のエクステンション機能付きコンポジットバンドを採用。ウォームギアによるフリーアジャスト機構とワンプッシュで3つ折れによる機構を組み合わせ、バンドのコマを詰めることなく最大31mmの調整が可能。着脱のしやすさと装着時のフィット感を大きく高めている。

新開発のエクステンション機能付きコンポジットバンド

まず、中留め金具を外して

金具内側中央のスライドねじを回すと金具が伸び

コマを引き出すとさらに伸びる

まったく引き出していない状態(中央下)との比較

価格は12万5,000円。差し色がブルーとオレンジの「GWN-Q1000MC-1A2JF」と、差し色がオレンジの「GWN-Q1000MC-1AJF」の2色で展開する。