次に、食べこぼしの汚れを想定して実験してみた。今回試してみたのは、赤ワイン、ケチャップ、しょうゆをつけて11日放置した綿のスタイだ。水で洗っただけでは落としきれなかったのだが、(食品系の汚れということで)台所用洗剤を付けて超音波ウォッシャーを当てると、シミがほとんどわからなくなるほどキレイになった。
綿素材のスタイに、上からワイン、ケチャップ、しょうゆのシミを付け、11日間放置 |
手洗いでも汚れは薄くなったが、完全に落ちたとは言い難い |
超音波ウォッシャーで洗浄後。手洗いではしっかり残ってしまっていたワインのシミも消えた |
効果の高さを明確に感じたのは、口紅とファンデーションの汚れを落としたときだ。「またファンデーションか」と思われてしまうかもしれないが、ここで言うファンデーションの汚れは、化粧をした顔にこすれて付いてしまったものではなく、布に直接ベタベタ塗りつけたもの。試してみたところ、どちらも洗剤のみではほぼ落とせなかったのに対して、超音波ウォッシャーを使うと目立たないレベルまで落ちた。時間をかけて丁寧に作業すれば、完全に落としきれるかもしれないという手応えを感じる!
口紅とリキッドファンデーションを塗布し、それぞれ10日間放置 |
食品系の汚れとは違い、水洗いや擦り洗い、洗剤をつけてもあまり落ちなかった |
超音波ウォッシャーで洗浄。何度かなぞるうちに、口紅もファンデーションも目立たない程度にまで落とせた |
というわけで、本製品は布の種類や汚れの種類や程度、経過時間にもよるとは思うが、通常の洗濯では落とせないシミにも一定の効果があった。今回は試していないが、手垢で汚れたヌイグルミなどにも有効なのではないか。
また、布傷みを抑えて汚れを落とせるのも魅力的だ。ブラシを使って擦り洗いすると、布の繊維が毛羽立つなど大きなダメージを受けるが、微細な泡で汚れを落とす本製品なら、セーターなどデリケートな衣類やお気に入りの洋服をうっかり汚してしまった場合にも、積極的に利用したいと思う。