Moto Mods対応カメラモジュール「Hasselblad True Zoom」
Hasselblad True Zoomは、大判カメラメーカーとしてその名を知られるHasselbladブランドのMoto Mods対応カメラモジュール。価格は、欧州で299ユーロ、北米で299ドルを予定。
Lenovoは、スマートフォンのカメラは年々進化しているが、ズームにデジタルズームを採用するためどうしても画質が劣化するなど、まだまだ改善の余地があると指摘。その弱点を解消し、高画質の写真を撮影するために用意されたのが、Hasselblad True Zoomだ。
35ミリ換算で25~250ミリの光学10倍ズームレンズを搭載し、広角から望遠まで画質を損なわず撮影が可能。撮像素子はサイズが1/2.3インチで解像度は1,200万画素。解像度を上げないで画素サイズを大きくし、画質を高めているという。また、LAWデータの保存をサポートし、フラッシュにはLEDフラッシュではなくキセノンフラッシュを搭載するなど、老舗カメラメーカーらしいこだわりが随所に見られる。
Hasselblad True ZoomをMoto X Playに装着して試してみた。取り付けた場合、Moto X Playのリアカメラは使えなくなる。カメラアプリを起動するとHasselblad True Zoomが起動し、コンパクトカメラのように沈胴式のズームレンズがせり出してくる。シャッターは、Hasselblad True Zoomのシャッターボタンを使用する。また、シャッターボタンの周囲にはズーム調節レバーも用意されており、コンパクトカメラさながらに利用可能。また、カメラアプリ左上にはHasselbladロゴが表示されるが、このロゴをタップするとHasselblad True Zoomオリジナルの撮影モードを選択できる。
ところで、Hasselblad True Zoom装着時のカメラアプリは、若干画面左に寄って表示されるが、これは右側を手でホールドして利用することを想定してのもの。Hasselblad True Zoom前方右側にはグリップが用意され、しっかりホールドして撮影できるように考慮されている点も、カメラメーカーらしいこだわりと言える。
実際の撮影データの評価は行えなかったが、シャッターは軽快に切れるし、大型キセノンフラッシュ搭載で暗い場所での撮影も安心。なにより光学10倍ズームレンズを搭載し、常に画質を保って撮影できる点も魅力。スマートフォンを本格カメラへと進化させるモジュールとして、かなり魅力のある存在と言える。Moto Z Playを含めたMoto Zシリーズとともに、Hasselblad True Zoomも日本で発売してもらいたい製品だ。