Lenovoは、「IFA 2016」開催前に発表会を開催し、2in1 PCの新モデル「Yoga 910」と「Miix 510」を発表した。本稿では、それら2機種の実機写真を中心に紹介する。

Yoga 910

Yoga 910は、液晶ディスプレイが360度開閉する、Yogaシリーズの新モデル。特徴は、Core iプロセッサ搭載コンバーチブル型ノートPCとして世界最薄となる、高さ14.3mmと非常に薄いボディを実現している点だ。

実際に本体を見ると、その際立つ薄さに驚いてしまう。最上位モデルでは第7世代Core i7を搭載するが、空冷ファンも搭載しており、薄型ながらパームレスト部などはほぼ熱を感じない仕様になっているという。加えて、薄形ボディながら標準サイズのUSBポートを備えており、変換ケーブルを用意せず周辺機器を接続して利用できる点も嬉しい。

本体正面。Core i搭載で世界最薄の14.3mmを実現

左側面

後部側面。ウォッチバンドヒンジを採用

右側面

ディスプレイは13.9型液晶で、フルHD(1,920×1,080ドット)または4K(3,840×2,160ドット)表示に対応するモデルをラインナップ。sRGBカバー率100%の広色域パネルを採用し、表示画像は非常に鮮やか。また、左右と上部のベゼル幅が5mmの狭額仕様となっている。液晶駆動回路などを内蔵するため、液晶下部のベゼル幅はやや広くなっているが、ボディサイズはW323×D224.5×H14.3mmと、十分コンパクトにまとめられている。

4K表示に対応する13.9型液晶を搭載。sRGBカバー率100%の広色域表示も特徴で、鮮やかな画像表示が可能

左右と上部のベゼル幅はわずか5mmと非常に薄く、本体の小型化にも貢献

液晶ヒンジは、従来モデルと同じ時計のバンドのような"ウォッチバンドヒンジ"を採用。360度のスムーズな開閉に加え、1枚板のように水平に開いて利用することも可能だ。

液晶部は360度開閉し、テントモードやスタンドモードなど4種類の形状で利用可能

フラットに開いて使うことも可能だ

キーボードは、ややストロークが浅く感じるが、しっかりとしたクリック感があり、ストロークの浅さをカバーしていると感じる。ピッチもフルサイズで、タッチタイプも余裕。そして、キーボード右パームレスト部に指紋認証センサーを搭載。Windows Helloにも対応しており、安全かつ簡単にWindowsへのログオンを実現可能な点も、大きな魅力となりそうだ。

内部には空冷ファンを搭載し、本体側のウォッチバンドヒンジとのすき間から熱を放出

キーボードはストロークがやや浅いが、しっかりとしたクリック感で扱いやすさは申し分ない

なお、重量は1.38kgと、見た目を考えるとやや重いという印象。実際に手にしても、本体が薄いため、やや重く感じる。とはいえ、ボディはアルミのユニボディで、剛性は十分に優れると感じた。

天板部分はフラット

パームレスト右に指紋認証センサーを搭載

超薄型ボディながら、標準サイズのUSB 3.0ポートを備える