Huaweiは、IFA 2016開催に合わせ、新ミドルレンジスマートフォン「Huawei nova」と「Huawei nova plus」の2機種を発表した。本稿では、発表会で展示されたそれら2機種の実機を写真で紹介する。

Huawei novaを紹介する、Huawei コンシューマービジネスグループCEOのRichard Yu氏

Huawei nova

Huawei novaは、Huaweiのミドルレンジスマートフォン新モデル。ミドルレンジではあるが、質感や手への収まりを高めたボディとなっている。マルチカーブデザインと呼ばれる、複数のカーブを取り入れた背面や側面の形状により、手に持った時のごつごつ感が少なく、フィット感が優れると感じる。また、細かな部分の仕上げにもこだわりが見える。側面は全周にダイヤモンドカット加工を施し、側面には特殊なヘアライン加工を施すことで、高級感が高められている。樹脂素材で安っぽいミドルレンジスマートフォンとは一線を画す質感だ。

ディスプレイは5型IPS液晶で、表示解像度は1,080×1,920ドット。コントラスト比が1,500:1、輝度が450nitと、ミドルレンジスマートフォンとしては十分に優れる表示品質を確保。実際に写真や動画もなかなか鮮やかに表示される。左右液晶ベゼルの幅を1.8mmと極限まで狭めることで、本体サイズは(W)69.1×(D)141.2×(H)7.1mmと、5型液晶搭載スマートフォンとしてはコンパクトにまとめられており、手に持ってもサイズ以上に小さく感じる。

Huawei nova。5型フルHD液晶を搭載。左右ベゼル幅を1.8mmに狭め、コンパクトに仕上がっている

下部側面

左側面

上部側面

右側面

裏面

複数のカーブを取り入れたデザインで手にフィット。また、全周ダイヤモンドカット加工を取り入れるなど、デザイン性も高められている

カメラ機能は、リアカメラが1,200万画素、フロントカメラが800万画素。画素数を抑えながらも画素サイズを大きくすることによって、暗い場所でもノイズの少ない写真が撮影可能という。また、自然な肌の色を再現する「Beautiful Skin 3.0」、眉毛の形や顔の輪郭などを8種類のシナリオから自動的に修正する「Beauty Makeup 2.0」、フロントカメラでセルフィー撮影を行う場合に液晶面を光らせて光源として利用できる「Screen Flash」など、女性のセルフィー用途に活躍する機能も搭載。リアカメラには光学手ブレ補正機能や0.3秒の高速AFなど、先進的な機能も搭載している。

リアカメラは1,200万画素で、光学手ブレ補正や0.3秒高速AFなどの機能を搭載。カメラ下部には指紋認証センサーも搭載する

Beautiful Skin 3.0で自然な肌色を再現

Beauty Makeup 2.0では、8種類のシナリオから自動的にメイクアップが施される

Huaweiのスマートフォンでおなじみの、背面に搭載される指紋認証センサーは、指紋を3次元に捉えて認証する新世代のセンサーを採用しており、従来よりも認証精度が高められている。また、底面のUSB端子にはUSB Type-Cを採用(インターフェースはUSB 2.0)。バッテリ駆動時間は、通常利用で48時間、HDビデオ再生で13時間。また、発表会では、ポケモンGOも5時間プレイできると指摘し、駆動時間の長さがアピールされた。

指紋認証センサーは、3次元で指紋を捉えて認証する、レベル4の認証精度を誇る

USBコネクタにはUSB Type-Cを採用

発表会では、ポケモンGOを連続5時間プレイ可能とバッテリ駆動時間の長さをアピールした

なお、無線LANが2.4GHz帯域の802.11b/g/n対応のみとなっていたり、LTEの対応バンド数が7バンドとHuawei P9などの上位モデルに比べて少ないなど、少々残念な部分もあるが、このあたりは価格追求のミドルレンジスマートフォンとして仕方のない部分だろう。