プロダクトの整理の側面も
グーグルには「ハングアウト」というビデオチャット環境があり、Android、iOS向けのモバイルアプリも用意されている。1つ考えられるのは、グーグルの中でのビデオチャット製品の整理の過程で、ハングアウトの穴埋めにDuoを投入したということだ。
ハングアウトは、Duoと比較できないほどに多機能なビデオチャットアプリに仕上がっている。テキストチャット、グループビデオ通話が可能で、画面共有や通話しながらのチャット画面の配信、「ハングアウトオンエア」と呼ばれる映像配信機能まで搭載していた。 このハングアウト機能はGoogle+に統合されてきたが、その所属先をGoogle Apps、すなわちビジネス向けのコミュニケーションツールとして再定義している。前述のオンエア機能はYouTubeに転属し、個人向けのビデオチャットとテキストチャットアプリとしてDuoとAlloを新たに用意した、という流れに整理することができよう。さて、Alloには、Googleアシスタントを搭載する、他のメッセージアプリにはない大きなアドバンテージが存在するが、Duoの魅力を構成しうる、圧倒的な優位性は今後表れるのだろうか。