日常的な床掃除に向いた「ダンプスウィープモード」

「ダンプスウィープモード」は、噴射する水の量は少なめで、直進的に前後する動きを繰り返しながら掃除する。ウェットモップモードよりもライトなモードだが、直前に噴射した水と上下に振動するパッドの効果で、動きは簡素だが従来モデルのウェットモードと同等の拭き取り効果があると感じた。

ダンプスウィープモード用のパッドも使い捨てタイプと洗えるタイプの2種類。ウェットモップモード用に比べると、繊維の目がやや細かく、触れた感じもフワフワしている

ダンプスウィープモードで使用したパッド。繊維の目で絡め取るというよりも、表面にホコリやゴミが付着している感じで、軽く拭き取っているのがわかる

【動画(音が出ます)】ダンプスウィープモードの動作。前後に往復しながら動いていくが、ウェットモップモードに比べると、長く直線的な動き。あまり汚れていない部分の掃除なら十分だ。スピーディーに掃除できるので広い面積を一気に掃除したい場合に向いている

ブラーバ ジェット 240には、従来のブラーバと同様に吸引部がないため、ルンバなど吸引型のロボット掃除機に比べると、稼動中とても静かだ。しかし水拭きモードの場合は、スプレーを噴き出し、さらにモーターでパッドを振動させるため、少し音がする。特にパッドの振動音については、初めて動かした時には何の音だろうかと思ったが、すぐに床を叩く音だとわかり、しばらくするとそれほど気にならなくなった。就寝中もドアを閉めておけば問題ないレベルだ。

【動画(音が出ます)】ブラーバ ジェット 240は、水拭き時にパッド自体も上下に振動する。そのぶん音がするが、慣れれば気にならない

少し注文をつけるとすれば、給水タンクは加湿器のように着脱可能なものであってほしかった。本体ごと蛇口に近づけて小さな穴から水を入れるのは使いにくいというのが素直な感想だ。給水タンクが着脱できないと、お手入れもしにくいもの。使用後は給水タンクを空にして保管するよう推奨しているが、完全に乾かしきることは難しいだろう。発表会で、技術担当者にお手入れについて訊ねてみたところ、時々中にお湯を入れて加熱殺菌するよう勧められたが、給水タンクについては改善を望みたい。

水は本体に内蔵した給水タンクに入れる。上面にある給水口から直接注ぐ仕組みだが、口の細いケトルなどを使いたくなる