さて、小型軽量ボディを追求しているにもかかわらず、耐100キロ級のタフネスボディを実現しているのがLet'snoteシリーズのスゴイところです。体重100kgのワタシに「乗ってくれ!」と言わんばかりのジャストな耐荷重性能……もはや試用しているこのRZに呼ばれた気がして、気がついたら実際に乗っていました。

耐100キロの10.1型PCに乗っかる、体重100kgのワタシ。思いのほか見事な逆三角形ができあがりました

壊れるかな、と正直不安もあったのですが、ミシリとも言いませんでした(天板の上に一枚板をはさんでいます)

そして拡張性能が一片たりとも犠牲になっていないところにもパナソニック開発陣の真面目さが感じられます。アナログRGB端子とHDMI端子を両方搭載している点、USB 3.0端子が3つも用意されている点、いまどきLAN端子まで実装されている点は着実に使い勝手に貢献するはずです。12インチMacBookはUSB Type-C端子とヘッドセット端子以外が廃されましたが、下の写真のように並べて見ると両者の設計思想の違いは対照的ですね。

左側面。左からセキュリティロック、D-Sub端子、ヘッドセット端子、USB 3.0端子×1、ボリュームボタン、Wi-Fiスイッチが並びます

右側面。左からUSB 3.0端子×2、LAN端子、SDカードスロット、HDMI端子、電源端子が配置されています

さて最後に駆動時間についてお伝えしましょう。RZシリーズはカタログスペックで駆動時間が約10.5時間と記載されています。そこで、ディスプレイの明るさ80%で、たまにメールやWebを見ながら、ひたすら文字入力を続けるという少々厳しい条件で計測したところ、実駆動時間は6時間41分という結果になりました。ディスプレイの明るさを下げればもっと駆動時間は長くなりますが、そもそも外出中に6時間以上モバイルPCを使い続けることはめったにないので、個人的には十分満足できるレベルです。

ウォールマウントプラグを装着したACアダプターの重量は実測192g。このぐらい軽量ならつねに携帯してもいいですね

サイズ、重量にはまったく文句はなく、堅牢性はオーバークオリティと思えるほど。そして実用上問題ない連続駆動時間が確保されているRZシリーズは、モバイル性能に限って言えば非常に高いレベルに達していると結論づけられるでしょう。次回はコンパクトさとトレードオフになりがちな「使い勝手」についてレビューします。

小さなキーボードを使いこなせるか心配なんですよね……

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