柴崎家:美咲の部屋

もともとは三兄弟の亡くなった母が使っていたという設定で、美咲が視聴者の共感を得られるように、"おしゃれ過ぎず、ダサ過ぎず"がテーマ。あくまで三兄弟の家にお邪魔しているという立場のため、洗濯物はここで部屋干しだ。

勉強熱心なパティシエの美咲。部屋には、洋菓子の本や、スクラップ、メモ書きも。

好きな漫画を持ち込んでおり、『NANA』や『るろうに剣心』を愛読。『るろうに剣心』は空き時間になるとキャストが勝手に取って読んでいるそうで、現場でプチブームが起こっているそうだ。

美咲愛用の抱きまくら


柴崎家:千秋の部屋

王子様キャラクターに合わせ、テーマカラーを"白"と設定してデザインされている。

「ただの王子様キャラだけにはしない」という意向から、イメージとのギャップを作るため、映画『スター・ウォーズ』シリーズが大好きなオタクという裏設定がある。


柴崎家:夏向の部屋

クールなキャラクターでごちゃごちゃ飾りたくない性格の夏向。しかし、家全体のテーマが"おしゃれ"のため、部屋の構造でそれを意識することにし、屋根裏部屋をイメージした作りになっている。

夏向風に窓でたそがれる、デザイナーの安部彩氏

サーフィンと洋楽が大好き。「山崎賢人をいかにカッコよく見せるか」だけを考えた部屋だそうだ。



今回のセットデザインを手がけたのは、これまで『ナオミとカナコ』『恋仲』などのドラマを担当してきた、フジテレビ美術制作局の安部彩氏。

主要キャストの3人が男性、プロデューサーも監督も男性という中で、「私が女性なので女性目線になりがちなんですけど、男性目線でもおしゃれに見られるようにすることの両立が難しかったです」と苦労を吐露。例えば、海を感じさせるおしゃれを考えたときに、女性なら貝がらを置くが、男性はしない。そこで、柱に塩であせた感じを出したり、麻のロープを使用したりすることで、"男らしさ"を表現したそうだ。

この"男らしさ"の表現のために、他にも木目柄を多用するという試みも行っている。従来の映画やドラマで、そうした実用例が見当たらず、不安を抱えていたそうだが、いざセットを立ててみると、「意外と白い壁と愛称が良くて、おしゃれになったかな」と、手応えを感じたことを明かした。