Appleが公開したiOS 10では、標準アプリの変革も進んでいる。その中で、iOS 10を使っていて最も気に入っているのが、「時計」アプリだ。
時計アプリにはこれまで、世界時計、ストップウォッチ、タイマー、アラームの4つの機能が搭載されてきた。Siriからも操作でき、例えば「15分のタイマー」「10時にアラーム」と言えば、その時間を知らせてくれる。時計アプリの機能を通じて、Siriの方が、画面を見ながらタップ操作するよりも簡単に済ませられるという、筆者にとっての初めての経験でもあった。
こうした時計アプリに、新たな機能が搭載された。その名も「ベッドタイム」。つまり、睡眠に関連する時計の機能である。
時計アプリの新機能、ベッドタイムは、文字通り、ベッドに関する時間を知らせてくれ、また朝になると起こしてくれる機能だ。
iPhoneでの目覚まし体験は人それぞれだろうが、筆者は、寝る時間や、翌朝起きなければならない時間に合わせて、目覚ましを仕掛けて寝るようにしている。
しかし寝起きはさほど良くないため、アラームクロックには、一工夫してある。
5:20、5:25、5:30、5:45、5:55、6:00、6:25、6:30、6:50、7:00、といった具合で大量の時刻が登録されており、例えば6時におきたい場合は5:45、5:55、6:00の時刻をオンにすればよい。起きる時間に応じて、時刻のON、OFFの操作だけで済むようにしていたのだ。iPhoneを2008年から使っている中でのアイディアだ。
しかし、iOS 10パブリックベータ版をインストールしたところ、これらの時刻が全て消えてしまって驚いた。その代わり、ベッドタイムのタブを発見した。もちろん朝起きのためだけにアラームを使うわけではないだろうがあ、ベッドタイム機能の活用を促すには、良い演出だったかもしれない。