雲海は食べてもまた良し

雲海テラス内の「てんぼうかふぇ」では、雲海をイメージしたドリンクやスイーツが用意されている。「雲海コーヒー」「雲海ココア」「雲海ソーダ」(500円)には、雲海をイメージしたクリームや泡がたっぷり。「雲海青空ゼリー」(500円)には、杏仁豆腐とパイナップルゼリーが鮮やかなブルーの中に敷き詰められている。

「てんぼうかふぇ」も早朝開店

「雲海青空ゼリー」(500円)は見た目も涼しげ

「雲海コーヒー」(500円)にはクリームが浮かんでいる

テラスにはカフェのほか、「雲のゆうびん屋さん」もある。ゴンドラに乗る時に手渡される乗車チケットは雲海写真のポストカードになっており、切手不要でそのままポストに投函可能。「今度はこの景色を一緒に見られたらいいね」等と家族や友人にメッセージを添えれば、またここに来られるかも!? 雲のゆうびん屋さんのポストは"雲海ポスト"と命名されており、空の青さに負けず劣らずの青っぷりだ。

「雲のゆうびん屋さん」では、トマムのさまざまな風景やいろいろな種類の雲海のポストカードを販売している

駅舎の中は雲海ギャラリーになっている

雲海を抜けて地上へ

人懐っこい「セブン」に会いに行こう

雲海ビューを十分楽しんだら、またゴンドラに乗って地上へ。ゴンドラ駅の側では、雲海シーズンに合わせて「雲のしたカフェ&マルシェ」が開催されている。ここでは、北海道を感じる野菜の朝食をテーマにした「トマム食堂 朝食デッキ」や生産者による野菜や乳製品、工芸品等の直売、また、ポニーやヤギと触れ合える牧場も展開されている。

「雲のしたカフェ&マルシェ」には、北海道の大地で育った野菜や北海道名物のグルメも

残念ながらポニーは子どもしか乗ることができないが、おいしそうに草を食(は)む様子に癒やされる。また、シーズン限定で牛も放牧されているのだが、その中に頭に「7」の柄をもつ牛が1頭。「セブンという名前で、『セブン』と呼ぶと寄ってきますよ」と教えてもらったので試しに呼んでみたところ、他の牛もそろって来てくれた。とても人懐っこい牛たちである。

おちびちゃんたちもいる

「セブーン」と呼ぶとみんな来てくれる

この子がセブン

雲海を存分に楽しみ、セブンと戯れても、まだまだ時刻は7時。1日がものすごく充実した日になること請け合いだ。ただし、雲海発生確率が高いトマムでもその確率は30%なので、必ずしも絶好の機会にめぐり合えるわけではないが、2016年の雲海テラスは10月17日まで営業している。特に9月1日~10月17日の間は赤く染まった空と雲海が楽しめるので、夏とはまた別の感動が味わえるだろう。

雲海テラスは日帰りビジターでも楽しめるが、北海道ならではのおもてなしでゆったりとしたひとときを味わわせてくれる、「ザ・タワー」「リゾナーレトマム」に宿泊するのもいいだろう。各ホテルからはゴンドラ乗り場まで無料の送迎バスがあり、前日には雲海予報を分かりやすく説明してくれる無料の「あしたの雲ナビ」も実施している。日の出と雲海を一緒に楽しみたいなら、ゴンドラ乗り場には4時頃に到着しておきたいので、無理のないプランを組んでいただければと思う。

ホテルでは雲海にちなんだサービスも。自分で作れる雲海パフェはビュッフェダイニング「hal(ハル)」にて。ザ・タワーの宿泊プラン「ままらくだルーム」では、数量限定で「雲海でろでろ坊主」手作りキットをプレゼント。「あ~した雲海になぁれ♪」

※記事中の情報・価格は2016年7月取材時のもの。価格は税込