体験コーナーもある展示スペースでワクワク

話題が前後するが、体験イベントの前には45分ほどの自由時間があり、記念館内を自由に見て回ることができる。ぜひともここで見ておきたいのは「発明の部屋」に展示されている世界初の小型純電気式計算機「14-A」。なんと、この巨大な計算機は1957年に製作されたものにもかかわらず、現在もきちんと動く完全動作品! イベント時には、説明員が実際にテンキーを操作し、計算をする様子も見せてくれる。

世界初の小型純電気式計算機「14-A」。机の上にレジをのせたような形だが、この机全部が一つの計算機

14-Aは「リレー」の挙動により2進法で計算をする「リレー式」と呼ばれる計算機。本体背面には多数のリレー素子が並んでいる

【動画】「14-A」の計算
14-Aが実際に動作する様子。当時、一画面ですべての計算結果を表示できるのは、画期的な発明だったという
※音声が流れます。ご注意ください。

このほか、世界初のパーソナル計算機「カシオミニ」などの展示がある「数の部屋」や、世界初のオートカレンダー付き腕時計「カシオトロン」などの見学ができる「時の部屋」など、ジャンルごとにさまざまな展示室が用意されている。展示室によっては「砂時計とデジタル式ストップウオッチで時間を計り比べる」といった体験コーナーもあり、子供たちも夢中で楽しんでいた。

巨大な計算機からカードサイズの計算機まで、時間軸順に並んでいる

世界初のパーソナル計算機「カシオミニ」。いま見ると大きく感じるが、それ以前の計算機と並ぶと、驚くほどコンパクト化したのが実感できる

カシオの歴代の時計が展示された「時の部屋」など、ジャンル別に5つの部屋が用意されていた

砂時計とデジタルストップウオッチを使い比べるなど、さまざまな体験コーナーも設置されていた