質感の高いボディはそのまま

ASUS Vivobook E200HA(E200HA)は、前述したとおり、ASUS EeeBook X205TA(X205TA)の後継モデルにあたる。X205TAは低価格モデルとは思えない高い質感のボディだったが、それはE200HAも変わりない。というか、どちらも本体サイズはW286×D193×H17.5mm、重量は約980gであり、ボディはそのまま同じものを使っているものと思われる。

マット塗装を施した樹脂筐体ながら、メタリックな印象を受ける点も変わらない。特に今回試用したゴールドカラーモデルだと、より一層金属感があり、一見して3万円台のPCとは分からない高級感がある。

質感が高い筐体はそのまま。ただ指紋がつきやすいので、持ち運ぶときに気をつけたいところだ

ただし、いい点が同じであれば、悪い点も同じのようで、天板や底面に触れると相変わらず指紋や手のあとがくっきりと残る。ゴールドの場合、ダークブルーよりも目立ちにくいのだが、それでも気になってしまう。

気になる点といえば、本体の背面にある突起もそのまま。ディスプレイを開いたときにここを支点に支えるのだが、持つときに手に当たることもあるほか、やはりデザイン的にちょっと不恰好だ

キーボードは87キーのオーソドックスな日本語配列で、定規で計測したところキーピッチは18mm~19mm程度で、これもX205TAと同じ。キーストロークも深めでタイプしやすい。タッチパッドはボタン一体型のもので、面積が広くカーソル操作はしやすい。

キーボードはオーソドックスな日本語配列

一方で、ボタン一体型のタッチパッドでありがちなのだが、パッドをクリックした際の反応が鈍い。これはパッドをタップしたときも、深く押し込んだときも変わらなかった。いくつかのメーカーでは、タッチパッド+独立ボタンという形式に回帰しているので、次期モデルがあればASUSにも追随してほしいところだ。

CPUをはじめとするスペックを強化

さて、外観面の特徴は前世代モデルであるX205TAと変わらないのだが、E200HAはスペックが強化されている。2つのモデルを比較すると以下のようになる。

製品名 Vivobook E200HA EeeBook X205TA
CPU Intel Atom x5-Z8300(1.44GHz) Intel Atom Z3735F(1.33GHz)
メモリ DDR3L-1600 2GB DDR3L-1333 2GB
ストレージ 32GB eMMC 64GB eMMC
光学ドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics(第8世代) Intel HD Graphics(第7世代)
ディスプレイ 11.6型ワイド(1,366×768ドット) 11.6型ワイド(1,366×768ドット)
サイズ/重量 W286×D193×H17.5mm/約980g

CPUがCherry Trail世代のIntel Atom x5-Z8300に刷新された。サポートメモリは容量こそ同じもののDDR3L-1333からDDR3L-1600に、内臓GPUのIntel HD Graphicsも第7世代から第8世代に更新し、性能が向上している。この点については後ほど、ベンチマークテストでも確認したい。

また、E200HAでは通信機能やインタフェースが大幅に強化されているところもポイントだ。従来のIEEE 802.11a/b/g/nに加えて、IEEE 802.11acがサポートされたのか、E200HAではUSB 3.0ポートが搭載された。E200HAにはストレージサイズに余裕がない。デフォルトの状態では11GB程度の空き容量だ。そこで外付けHDDやクラウド側にデータを移す必要があるが、そうしたときに高速転送規格のサポートは非常に有効に働くだろう。

インタフェース面では、USB 3.0のサポートが大きい。これで外部ストレージを使いやすくなる

製品名 Vivobook E200HA EeeBook X205TA
ネットワーク機能 IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN
Bluetooth V4.0
インターフェース USB 3.0×1
USB 2.0×1
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
microHDMI×1
USB 2.0×2
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
microHDMI×1