東京・渋谷、国道246号線沿いにあるビルのなかに「ヴォーカーズ」という企業が入居している。実際に企業に勤めている社員からの情報を集め、“クチコミ”というカタチで就職・転職情報を提供するのが主な事業だ。また、クチコミだけでなく、給与水準や残業時間、評価制度などについて、クチコミを基にスコアリング。企業比較の基準作りにも力を入れている。
ハイスクール時からインターンシップに挑戦
そんなヴォーカーズのオフィスで、6週間という長期にわたってインターンシップにチャレンジしているのがデイビッドソン澄佳さんだ。
彼女はまだ20歳の若さ。普段はアメリカの大学に通っているが、「日本の企業文化を学びたかったこと」「同社がさまざまな企業を調査し評価していること」などから、来日し、ヴォーカーズでインターンシップに取り組んでいる。
まだ20歳とはいってもビジネス経験は豊富だ。高校3年と4年の間の夏休みにファッションデザイナーの事務所で通訳・翻訳の仕事に就き、大学1年と2年の間の夏休みには公益財団法人が主導する「TOMODACHIイニシアチブ」という活動で働いた。つまり今回のヴォーカーズで、実に3回目のインターンシップになる。
「私の場合は、ハイスクールの時からインターンシップを始めたので回数は多めですが、アメリカの大学生はインターンシップに熱心です。大学1年からインターンシップに取り組んでいる学生は珍しくありません」と、流暢な日本語で話す。
彼女がヴォーカーズを選んだ理由のひとつに、同社が“ベンチャー企業”であることが挙げられる。「大企業のインターンシップは複数の学生を雇い入れるのでプログラム化している場合が多いです。ですが、ベンチャーならばさまざまなことに挑戦させていただけます」と目を輝かせる。