――上川さんは、ハンクとは似てない、ハンクのように賢くないとおっしゃっていましたが、意外だなと。推理ものや事件ものなどの役の印象があるので、賢そうなイメージが…。

上川:ドラマとかは脚本がありますから(笑)。書いてあることを言っているだけなので、全然違いますよ。

中村:やっぱ俳優さんってわからないですよね。どれが本当か(笑)

上川:(笑)

――逆にご自身で自己分析すると?

上川:賢いというのとは程遠いんですよ。

――この作品で似ているキャラはいますか?

上川:う~ん、難しいことをおっしゃいますね。

中村:でもハンクではない?

上川:ハンクではないですね(笑)

中村:私はわりとデスティニーなんです。だから、思いのままやらせていただいた感じです。

――せっかちなところが似ているとおっしゃっていましたね。

中村:そうですね。せっかちかもしれないです。

――この作品には、いろんな個性豊かな男性キャラが出てきますが、こういう男性いいなっていうキャラはいますか?

中村:結局、ベイリーみたいなゆるい人が楽なのかなと思いますね。ハンクだと緊張して素が出せないのかなと。少し上から言えるくらいが長い目で見ればいいのかなと思います(笑)

上川:なるほどね。

――この作品には、「それぞれの持つ欠点は個性なんだ」という大切なメッセージが込められていますが、お二人はコンプレックスなんてありますか?

上川:ないわけないじゃないですか、当たり前じゃないですか(笑)

――あるんですか! それはどういう?

上川:言えないからコンプレックスなんですよ! 吹聴して回れたらそれはコンプレックスを克服しているっていうことなんですよ。

――確かに! ちなみに、克服したものはありますか?

上川:これはみっともないなと思って直したのは猫背です。お芝居はじめてすぐの頃、劇団でビデオを撮っていたんですが、あまりにも姿勢が悪くて気持ち悪いくらいで…。それからちゃんとしようと思って直しましたね。これは言える(笑)

――中村さんはいかがですか?

中村:そうですね。いっぱいありますけど…とにかく太りやすいこと。かなり必死なんですよ。気を抜くとダメです。これも仕事の一部だって考えると管理できるんですけど、本当はだらしない感じなんです。

上川:食べるのが好きなんですか?

中村:好きです! しかもそれを吸収するという体質ですね。だからなんとか努力してやってますが、何もやらなくても大丈夫な人がうらやましいです。