ディズニー/ピクサー映画の大ファンだという俳優の上川隆也とモデルで女優の中村アンが、『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー』(公開中)で、新キャラクターの日本語版吹替声優に抜てきされた。タコのハンク役の上川はディズニー/ピクサー作品の声優初挑戦、ジンベエザメのデスティニー役の中村アンは声優初挑戦となる。

今回の起用について「ただただうれしい」「本当に感動」と喜びを爆発させていた2人に、実際にアフレコに挑戦した感想をインタビュー。今回初めて声優として関わって気づいたことや、本作に込められているメッセージについて、また、ピクサーを好きになったきっかけなども語ってもらった。

――ハンクとデスティニーの声を演じるにあたって特に気を付けた点は?

デスティニー役の中村アン(左)とハンク役の上川隆也

上川:どういう存在なのかわからないキャラクターなので、そのあたりですかね。でも、ピクサーの映画って、キャラクターがはっきり性格付けさせて描かれているので、それを忠実に演じることが大事なんだと思います。

――後半になるにつれて、ハンクの声から優しさがにじみ出るような感じがしましたが、意識されていましたか?

上川:ドリーとハンクが出会ったことで起きた一つの化学反応なんでしょうね。それは物語に組み込まれていることなので、僕はそれをいかに表現するかということだけです。でも、そう感じていただけたのならとてもうれしいです。

――中村さんは?

中村:明るくて元気で前向きなデスティニーなので、"元気に"ということを意識しました。でもその元気さを出すために、自分が思っている何十倍もテンションを上げる必要があってすごく難しかったですね。最初は恥ずかしさもあって、でもデスティニーに対する愛が深まっていくにつれて、少しずつできるようになりました。

――クジラ語がインパクトありました。中村さんがやっているとは思えないような声で。

中村:アハハハ! あれは難題でしたね。歌を歌う感じで頑張りました。

――今までにない声の出し方を?

中村:高いところから出すというのが難しくて。しかもちゃんと言葉になっていて、大事なことを伝えなきゃいけないというのに苦労しました。

――最近、中村さんはドラマなどでも活躍されていますが、演技自体はどうですか?

中村:このデスティニーの声をやらせていただいてから、声を出すことへの抵抗が減ってきて、少しずつ声が出せるようになったんです。7月からの松嶋菜々子さん主演のドラマ(フジテレビ系『営業部長 吉良奈津子』)をやらせていただいてますが、それもデスティニーのあとなので気持ちも新たに、前よりは楽しめるようになった気がします。

――以前は声を出すことに抵抗があったんですね。

中村:ドラマでは「もっと声を出して」ってよく言われました。バラエティ始めた時も声がちっちゃいっていうのはあって…。やっぱり自信がないと出せないんですよね。でも、少しずつですけど自信がつきました、このデスティニーで(笑)

上川:今回、吹替キャストをあらかじめ聞いて見ましたけど、見ている間は中村さんだっていうことを忘れていたんですよね。そこがすごいなと。終わってからそうだったって思い出すみたいな。

――上川さんのハンクの声は男らしく、そしてセクシーさも感じました。

中村:そうですよね! 色気があるオクトパス(笑)

上川: "色気があるオクトパス"、いいキャッチフレーズ(笑)

ジンベエザメのデスティニー

タコのハンク

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