実際にNJ-VA107を使ってみたところ、目が不自由か否かにかかわらず、「らく楽炊飯」アプリがかなり操作しやすいことに驚いた。最近のほとんどの炊飯器は、無洗米や白米、玄米などの「米種」や、固め、柔らかめといった「炊き方」など細かな炊飯設定ができる。しかし、フラッグシップモデルを除くほとんどの炊飯器は、小さな液晶画面とたくさんのボタンを操作して設定する必要がある。たとえば「玄米」を選択するだけでも、何度もボタンを押して目的の選択肢を表示させる必要があるのだ。
美味しいご飯を炊くには「寿司用だから固めに」「お弁当用だから冷えても美味しいよう柔らかめに」「いつもと違う銘柄のお米を買ってみたから、それ合に合うように」など、食事内容や米に合わせて炊き方を変えたいところだが、「設定が面倒」という理由で設定を変えず使い続けている人も多い。しかしらく楽炊飯アプリでは、直感的にこれらの設定を変更可能。さらに、過去の炊飯設定を「履歴」などから呼び出すこともできる。
NJ-VA107は本体のボタンでも各種設定はできる。しかし、操作についての説明が少ないので最初はどのボタンを押せばよいのか迷うことも…… |
アプリなら、大画面で直感的に操作可能。写真はご飯の「炊き方」を設定している画面 |
らく楽炊飯アプリで設定できるのは「米種(白米、無洗米等)」「銘柄」「炊き方(かため、やわらかめ等)」「予約」など。音声入力機能も優秀なので「白米、コシヒカリを固めに、8時に予約」とスマートフォンに向かってつぶやくだけでも設定できる。もちろん「固めに炊いて!」など、特定の設定だけを音声で変更することも可能だ。
特に便利だと感じたのが「予約」機能の設定。子どもや家族のスケジュールに合わせて朝の炊飯を予約したり、仕事の終了時間に合わせて夜の炊飯を予約する家庭は多い。しかし、スケジュールが変更になるたびに、予約時間の「時」と「分」のボタンを連打するのは意外に面倒なものだ。しかし、らく楽炊飯アプリなら、アプリを起ち上げて「7時に予約」と言えば設定が終了。これならば、子どもが部活の朝練などで毎朝通学時間が変わるといった状況でも簡単に対応できる。
ちなみに、アプリには米の銘柄にあわせた炊飯ができる「銘柄芳潤炊き」機能があるが、NJ-VA107本体では銘柄は選択できない。
【動画】「白米、あきたこまち、固め、8時に予約」と言っただけで、すべての項目を設定してくれた。もちろん「柔らかめに炊いて」など、特定の項目だけを変更することも可能だ(音が出ます) |
もうひとつの便利機能が「炊きあがりお知らせ機能」。これは、炊飯中の本体にスマホをかざすと、あと何分で炊飯が終了するか表示できる機能だ。炊飯終了5分前になると、Andoroidの通知機能で「もうすぐご飯が炊き上がるようです」と画面に表示するため「ご飯ができる直前に肉を炒めて、温かい状態ですべての料理を提供したい」といった場合などに便利。また、外出先でも炊飯終了時間がわかるのも嬉しい。