日本を含む9カ国におけるシマンテックのオンライン調査によると、日本で75%のユーザーがフリーWi-Fiの利用経験があり、そのうち60%のユーザーは何らかのログインを伴うサービスの利用を行ったという。しかし、安全なフリーWi-Fiを区別できる回答した人はわずか10%、半数以上の人が安全かどうか理解できていない。

安全な接続を実現するためにはVPN(Virtual Private Network:公衆回線を使いながら専用の接続や暗号化によって仮想的な接続を行う技術)が有効だが、日本でVPNを利用していると回答したユーザーはわずか14%、VPNを知らないという回答が55%と半数以上を占めている状況だ。

同社ではその理由を、調査でVPNの利用方法がわからない、契約・購入方法がわからないという回答を合わせると58%に上ったことから、ユーザーの認知不足によるものと分析。そこで「ノートン WiFi プライバシー」というVPNソフトをAndroid/iOS向けにリリースし、簡単な設定でVPNが利用できるようにしたという。VPNの接続先は自動以外に日本を含む14地域に接続できるため、海外から日本でしか利用できないサービスも利用できるだろう。

以下、ノートンによるオンライン調査結果。日本の75%というのは控えめな方でフリーWi-Fiの利用経験者は多い

一方、フリーWi-Fiでもユーザーログインの必要なサービスを使っている人も多い。適切な処置をしなければアカウント情報が盗まれる可能性も

日本はフリーWi-Fiを安全でないと思っている人が2/3と多いが、世界でも約半分が安全でないと認識している

一方で、安全なフリーWi-Fiの区別ができると回答した消費者は日本で9%。判別できない人が半数

不安を抱えながらフリーWi-Fiを使っているという事になる

フリーWi-Fiの安全性を上げるための方法は、世界平均よりも多く理解しているようだ

フリーWi-Fiでも安全性を大きく上げるVPNの利用率は日本とカナダが低い。日本のユーザーの場合VPNそのものを知らない人が半数を占める

VPNをフリーWi-Fiで利用しない理由としては「使用方法がわからない」、「購入・導入方法がわからない」が半分以上

多くの人がフリーWi-Fiへの接続をした事がある一方で、安全に使うすべを知らない人も多い。また安全な接続を行うVPNの利用者が少ない

ノートンの考えるフリーWi-Fiを安全に利用する方法。と言っても実質的には暗号化を行うSSLかVPN接続のみと考えた方がよさそうだ

ノートンが先月から提供を開始したのが簡単かつ高いレベルのVPN接続を提供するノートン WiFi プライバシー

これまでのノートンモバイルセキュリティとあわせてスマホの保護を強化する

Wi-Fiスポットの安全性と匿名性を上げ、世界中どこからでも利用可能にするというのがポイントだ

ノートン WiFi プライバシーは現在Android/iOSのストアから取得可能。無料体験ののちは年額制の利用料金となる

スマホで手軽にVPN接続できるアプリ「ノートン WiFi プライバシー」を有効にすると、偽フリーWi-Fiスポットでも傍受や横取りができなくなる

iOSの場合、左上にVPNのアイコンが表示され、yahoo.co.jpが正しく表示されているのがわかる

VPN接続されているため、ハッカーのコンソールにもアクセスしているURL表示がされないのがわかる