恵比寿ガーデンプレイスに立地するサッポロホールディングスの本社。その1Fホールに50名以上の学生たちが集まった。この学生たちは國學院大學経済学部の2年生がほとんどを占める。彼らは「サッポロのCSR部門に配属された社員」という想定で、同社のCSV(会社の利益につながる社会貢献)を約2カ月間、考えてきた。そしてこの日、各チームが長期間にわたり練ってきたCSVについて最終報告会が行われ、グランプリが選出された。
以前より協力関係を築く
この取り組みはサッポロホールディングスのCSR活動の一環だ。サッポロと國學院は、同じ東京・渋谷区に本拠を置き、距離的にも近い。過去にも「渋谷の大学生に聞くアルコール意識調査」を國學院大學とサッポロビールが共同で調査したり、「アルハラを防げ」と題した学生・教員向けのセミナーを共同で開催したりといった経緯がある。
そして今回、CSR活動で國學院とサッポロが手を組んだ。サッポロはこの活動を通じ社会貢献につなげられ、國學院は実際の企業と学生が触れる機会を創出することで、より実践的な“学びの場”を提供できる。両者の思惑が合致してスタートした取り組みといえよう。
では、具体的にどのような学習が行われたのだろうか。ズバリ、アクティブ・ラーニングだ。そもそも國學院はアクティブ・ラーニングに2014年から本格的に取り組み始めた。昨年はぐるなびと同様の取り組みを行ったという。