帰ってきたMicroSDスロットと防水性能

ほかにもGalaxy S7 edgeで嬉しい点としては、microSDスロットと防水性能を搭載していること。どちらもS5ではあったのにS6ではなくなり、再び復活した形だ。microSDはSIMとの一体型スロットに収めるタイプになっている。

防水性能はキャップレスでIPX5/IPX8。IPX8ということは継続的に水没しても内部に浸水しないという意味で思わずお風呂に持ち込みたくなるが、ドコモのサイトによるとお風呂防水には対応していないようだ。ただ、雨が降ってきた時や濡れた手で操作することがある台所などで使用する場合、気兼ねなく使える点はありがたいところ。

microSDとSIM両方を収められるスロット

エッジパネルを使ったUIが便利

そして、使っていて利便性が高いと感じられたのが「エッジパネル」と呼ばれるインタフェース。エッジスクリーンにあるタブをスワイプで引き出すと、あらかじめ登録した様々なショートカットが利用できるというもの。S6でも搭載されているが、本機では登録可能件数が増えている。

エッジパネルはスワイプで、アプリのショートカット「Apps edge」、メッセージ作成や自分撮りといった作業のショートカット「Task edge」、連絡先の「People edge」に切り替えることが可能。

特に便利だったのは、作業や連絡先をショートカットできる点だ。どちらもアプリを起動し使いたい機能・項目を探して……だったのが、タブを引き出してスワイプ、そしてタップという少ないアクションで実行できて楽だ。なお、このエッジパネルはロック画面から使えるのは便利である(もちろんロックをかけている際は、選択後にロックの解除が必要)。

エッジパネルを引き出したところ

作業や連絡先は登録しておくと便利

非の打ちどころがないハイエンドスマホ

このGalaxy S7 edgeは他にもS6から続き、Qiによる置くだけの充電機能や指紋センサーなども搭載され、今回使ってみたドコモの「SC-02H」の場合は「VoLTE(HD+)」に受信時最大375Mbpsの通信が可能な「PREMIUM 4G」に対応しているなど、スペックだけ見ても盛りだくさんな内容。加えて、MicroSDスロットと防水性能の復活とユーザーニーズをしっかり押さえ、全体的な完成度が高い。高スペックを求めるユーザーにとって満足度の高い製品と言えるだろう。

また、個人的には大画面スマホを使ってみたいという女性にもおススメしたい。本体がスリムで持ちやすいデザインであり、手が小さくても扱いやすいというのがひとつ。そしてカメラ性能が高く、エッジパネルの拡充など使いやすさへの気配りが施されている点もポイントが高い。

Galaxy S7 edgeというとエッジスクリーンのイメージが前面に出がち。しかし実際に使って感じた魅力は、スペック、機能、UI、いずれも高いレベルだということ。「これがあればいいのに」という欠けたものがなく、フラッグシップ派がグッとくるのもうなずける。Galaxy ユーザーで買い替えを検討している方はもちろんのこと、スマホ選びにおいて妥協したくないユーザーに使ってほしいと思った1台だった。