初夏の楽しみの1つといえば、ボーナス。今から使い道を考えてワクワクしてしまいますね。そんなボーナスですが、どんなふうに使うのがいいのかわからず、何となくで好きなことに使う人や、何となく口座に入れたまま……という人も多いのでは? ふだんの給料より金額が大きいだけに、有益な使い道が知りたいもの。そこで今回は、ボーナスを無駄にしないために気を付けたいことを紹介します!

ボーナスが入ったら、気をつけた方がいいことは?

そもそもボーナスって?

ボーナス(賞与)とは、「労働者の勤務成績に応じ、定期あるいは臨時で支給されるもの」。個人の成績以外にも、企業の業績や景気の動向によっても左右されるもので、支給額はあらかじめ確定していません。そのため、もらう側としては「今回のボーナスはどうなるかな?」とやきもきするのですね。

一般企業におけるボーナスは、基本給×2カ月~2.5カ月分を年2回に分けて支給する場合が多く、夏は1.8カ月分、冬は2.1カ月分が平均です。とはいえ、ボーナスに対する仕組みは、企業によって様々。年俸制の企業の場合は年俸を16で割り4カ月分をボーナスとして支給するところや、通常は支給されず好業績の場合のみ臨時で支給するところなどもあります。

支給時期も、夏は早いところでは6月中旬~7月上旬に、冬は11月下旬~12月中旬と企業によってバラつきがあります。この頃になると、「ボーナス、もう出た?」という会話がよく聞かれますね。これからという人は待ちきれないことでしょう。

ボーナスを無駄にしてしまう使い方は?

せっかくもらったボーナスですから、好きなことに使いつつ、うまく活用していきたいものです。ところで、世の中の人はボーナスをどのようなことに使っているのでしょうか。カカクコムの「夏のボーナス調査(2016年5月)」によると、2016年夏のボーナスの使い道は、1位が「貯金」で75.5%を占めています。好きなことに使うという人でも、大半は貯金に回すという人も多いようですね。では、実際にどのような使い方をしていけば良いのでしょうか。

1.大半を普通預金に置きっぱなし
ふだんの給料からはあんまり貯金ができないので、ボーナスはまず貯金! と考えるのもうなずけます。とはいえ、もし振り込まれたボーナスをそのまま普通預金に置いているとしたら、工夫の余地があります。「お金の運用って、よくわからないし、普通預金に置いておけばとりあえず減ることはない」と思っている人も多いかもしれませんが、そうとも言えません。インフレーションといって、モノやサービスの値段が上がったときに、預金をしているだけではお金の増えるスピードが追い付かず、実質的に価値が目減りしてしまうからです。

それに備えるためにも、ボーナスをもらったら、大まかに半分は好きなことに消費していいお金、もう半分は貯蓄と運用に使うお金と分け、投資にもお金を回すようにします。NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、年間120万円までの非課税枠が利用できますので、株式や投資信託を始めてみるのもいいでしょう。