しばらく待つと、P-3C、LC-90、UC-12Fが次々と飛来。そのディテールやコーションの文字まではっきり読み取ることができた。

1/1000秒 f8 234.8mm ISO200
ギアダウンして、着陸体勢に入るP-3C

1/1000秒 f7.1 234.8mm ISO200
丸窓からのぞいている人の顔まではっきり見える!(ぼかし処理後にJPEG保存しているので、純粋な撮影データではない)

1/1000秒 f6.4 261.2mm ISO200
パネルラインはもちろん、コーションレターまでハッキリと!(ぼかし処理後にJPEG保存しているので、純粋な撮影データではない)

1/2000秒 f8 199.8mm ISO400
同じく着陸態勢のLC-90。点滅する腹部の航行灯が点灯した瞬間を狙った

1/2000秒 f8 199.8mm ISO500
機体の立体感の表現力も素晴らしい

ここでの撮影では、テレコンバーター XF1.4X TC WRを装着している。これにより、焦点距離は最長560m、35mm換算では約853mm相当となる。実は、この場所ではここまでの焦点距離は必要ないのだが、それでもテレコンバーターを着けてみたのは、使い勝手や画質がどの程度影響を受けるかを見たかったからだ。

結果はご覧の通り。確かに絞りこそ1段暗くなるものの、画質はもちろん、AFの速度の低下もほとんど見られないといっていいだろう。こと飛行機撮影に限るなら、作品撮りのために徹底して高画質を担保したい場合以外は、望遠レンズの標準装備としていいのではないかとさえ思う。ぜひ、作例を画面一杯のサイズで見ていただきたい。

XF1.4X TC WR。高価だが、それだけの価値があるテレコンバーターだ

XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRとXF1.4X TC WRを装着したX-Pro2

テレコンバーター装着部を上から見た状態

今回は初めての場所で初めての被写体、初めての機材と初めてづくしで、被写体をフレームに収めるのが精一杯だったが、こうして振り返ってみればやはり楽しかった。次回はより設定も追い込めるだろうし、少しはイメージを膨らませた撮影をする余裕も生まれるだろう。

ちなみに、今回使用した機材の価格は、X-Pro2が215,460円、XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRが242,460円、XF1.4X TC WRが58,860円(ともにフジフイルムモール価格、税込)。総額50万円越えと考えると、ひるむものがあるのは確かだが、仮に50回、いや、100回撮影に行ったと思えば、1回当たり5,000円ちょっと。それならアリなんじゃない? と家内に相談したところ、「政治家にでもなって、政治資金で買えるようになったら買ってもいい」そうで。

そんなわけで皆様、そのときには清き一票をよろしくお願いいたします。