テック系ライターとして海外出張でもっとも悩むのが、洋服のコーディネートでもなく下着の枚数でもなく、どのデジタルデバイスを持っていくかということだ。今回は編集部のご厚意で、手元にないアップル製品でも一通り貸してもらえることになった。

デバイス選びのセンスが問われるプレッシャーを感じながら、筆者は新型MacBookとiPad Pro 9.7インチ+Apple Pencilをチョイスした。

色は個人的趣味でどちらもローズゴールドだ

海外での移動ではいかに荷物を減らし、軽くするかが重要な問題となる。女性の場合、海外(特に米)ではもたつきながらスーツケースと一緒に階段を登っていると、ジェントルマンが代わりに上まで持っていってくれることもあるが、自分で運べない量の荷物を持たないことは海外出張(旅行)の鉄則だ。帰りにおみやげが加算されることも考えれば、荷物は少ないに越したことはない。

12インチの新型MacBookは、薄さ最大1.31cm、重さ0.92kgとタブレット端末に引けをとらない薄軽なサイズなので、バッグに入れてガシガシ持ち運べる。最大10時間のネット接続が可能なバッテリーを備えており、最悪ケーブルを持ち運ばなくてもなんとか1日乗りきれる点も魅力的だ。そして何より洗練されたデザインが、大変な海外出張でもテンションを上げてくれる。

手荷物として持ち運ぶのも苦にならない

機動性を重視するならばMacBook Airという選択肢もあり非常に迷うのだが、ここは個人の好みで選んでよいだろう。海外出張中、PowerPointでプレゼン資料をガッツリ作るのなら、実用性の高いMacBook Air上位モデルやMacBook Proが安心だ。

一方、旅行でブログやSNSを更新するくらいなら新型MacBookで十分。写真はiPhoneで撮影したものをそのままAirDropすれば、MacBookへの保存もラクチンだ。筆者は今回原稿執筆が中心だったが、MacBookがパワー不足だと感じることはなかった。

MacBookがアウトプット用なら、iPad Pro 9.7インチはインプット用だ。MacBookはホテルに置いて原稿執筆に使い、外でのブラウジング等はiPad Proに任せる。A4用紙が入らないバッグでも9.7インチのiPad Proはすっぽり入るし、メモはApple Pencilで取ればよい。iPad Pro 9.7インチモデルにはApple SIMが内蔵されており、無線LAN環境がなくても携帯のデータプランで接続できる利便性も見逃せない。

そんな理由で2台を選び、あとは普段から身に着けているデバイスとしてiPhone 6sとApple Watchをチョイス。一緒にサンフランシスコへ旅立つことにした。