ここからは「QuietComfort 35 wireless headphones」と「SoundSport wireless headphones」の、気になるサウンドクオリティーや装着感などについてインプレッションをお届けしていこう。
「QuietComfort 35 wireless headphones」は、従来のQuietComfort headphones 25と同等の高いノイズキャンセリング性能をBluetooth接続で実現したモデル。会場では、実際に大音量で再生されているノイズ(街の喧騒)をバックに音楽の試聴を行ったが、ヘッドホンのスイッチを入れた瞬間、圧倒的なノイズキャンセリング能力の高さに驚かされた。従来同等の消音性能とのうたい文句も伊達ではない。
精悍なルックスを従来モデルから継承、Bluetooth対応となった「QuietComfort 35 wireless headphones」(6月24日発売、希望小売価格は税別37,000円)。コンパクトで装着感もよく、女性でも重量を気にせず使用できるだろう |
サウンドは、新設計のイコライザーの影響もあってか、やや低音域に主張はあるものの、比較的フラットで特定のピークを感じない印象だ。ヘッドバンド部はベロア素材、イヤーパッドも適度な柔軟性と密着度を実現しており、装着感がよいため長時間でも使用できそう。本体に充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、最長20時間の連続使用ができるのも嬉しいポイント。ケースや接続ケーブルも付属する。
「QuietControl 30 wireless headphones」は、周囲の環境音をどの程度耳に届けるかを調整できるコントローラブル・ノイズキャンセレーション機能を備えたBluetoothイヤホンだ。コントローラブル・ノイズキャンセレーションには、Quiet/Mezzo/Awareの3つのモードを用意。本体スイッチや専用アプリ「Bose Connect app」でノイズキャンセルの強度をコントロールできる。
ノイズキャンセリングの性能はQuietComfort 35と同等で、バッテリー駆動時間は最長10時間となっている。高い装着感と安定性を実現する独自のイヤーチップ「StayHear+チップ」も採用。なお、「QuietControl 30 wireless headphones」の実機は展示のみとなっており、残念ながら試聴は叶わなかった。
「SoundSport wireless headphones」は、防滴・防汗仕様のインイヤー・ワイヤレスヘッドホン。スポーツ専用にカスタマイズされたという「StayHear+チップ」は、首を激しく振っても非常に安定しており、なおかつ耳に強い違和感やホールド感を感じることもなかった。サウンドは、抜けが良い高域とやや強めの低域がパワフルで爽快。いかにもボーズらしいサウンドといった印象であった。これなら、良質な音楽を快適に聴きながら、エクササイズなどに集中できそうだ。
高精度の心拍モニターを内蔵した「SoundSport Pulse wireless headphones」は、無料アプリ「Bose Connect app」で心拍数をリアルタイムで表示できるだけでなく、RunkeeperやEndomondoなどのフィットネスアプリにも対応するとのこと。9月下旬に発売される予定となっている。こちらも、QuietControl 30とともに、その登場がとても待ち遠しい新製品だ。