コンビニが抱える長年の課題
専門店のニーズをコンビニに引き込むための商品として、アイスカフェラテ、フラッペがある。そして、そこにはもうひとつ、共通の狙いがある。カウンターコーヒーとは違った客層の取り込み、特に女性客を引き寄せたいという思いがあるのだ。
ファミマに限らないが、コンビニの中心客層はまだまだ男性であり、女性客の利用拡大をいかにして進めるかが長年の課題。その緩和策として、アイスカフェラテとフラッペに期待が集まる。ミルクメニューは女性が好んで買う傾向にあり、フラッペ20歳前後の若者と女性に好まれているからだ。
ただし、過度な期待も禁物のようだ。「女性は様々な商品を買って試したいという傾向が強い。そのため商品開発が追いつかない」(同氏)というのが実情で、変化をつけていかないと勢いのあるフラッペでも、安定的に女性客の引き込み続けるのは難しいかもしれない。とはいえ、同一のマシーンを活用しながら、専門店のニーズを取り込むことができ、女性客の呼び込みに一役買うアイスカフェラテとフラッペは、今のところファミマにとっておいしい戦略になっているといえるのではないだろうか。