『ニコ☆プチ』『nicola』のモデルを経て、現在『Seventeen』専属モデルとして幅広く活躍しながら、『獣電戦隊キョウリュウジャー』『アルジャーノンに花束を』『学校のカイダン』などの映像作品に出演。更にNHK連続テレビ小説『まれ』で注目を集めた女優・飯豊まりえが、初のヒロインとして映画『MARS ~ただ、君を愛してる~』(6月18日公開)に出演する。

人気少女漫画原作を実写化したこの作品は、アイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と、実力派俳優・窪田正孝のW主演と話題性もたっぷり。1月から放映されたドラマ版でもヒロイン・キラを演じたが、ドラマから半年後という設定の映画では毎日泣いていたという。

飯豊まりえ
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年に「ニコ☆プチ」にてモデルデビュー。その後『ニコラ』を経て、現在『Seventeen』専属モデルとしてファッション界で活躍。女優としては、『学校のカイダン』『アルジャーノンに花束を』『まれ』など話題の作品に出演し、演技力を高く評価される。その他めざましテレビ"イマドキ"にてレポーターを務めるなど、活動は多岐に渡る。
撮影:西田航 ヘアメイク:坂手マキ(vi's inc.) スタイリスト:有本祐輔

自分の演技が、映画のドキドキを左右する

――今回、ドラマ版から映画版へと話が動いていますが、意識を変えた部分はありますか?

映画は、ドラマから半年後の設定でした。ドラマでは、私の演じるキラちゃんが、藤ヶ谷さん演じる樫野くんと出会って徐々に光を当てられて、ハッピーエンドで終わったんです。だから映画で描かれる半年後は、樫野くんとの距離も縮まって学校にもなじめて、服装も女の子らしく変わっています。前より口数も増えたし、気持ちも前に出せるように意識しました。

――主演のお二人は、現在18歳の飯豊さんとは少し年が離れたお兄さんですが、演技などでアドバイスをもらったことはありますか?

映画の撮影前にけっこうナイーブになってしまって「私、できますかね……どうしたらいいですか」とお二人に聞いたら、窪田さんは「もう感覚でやればいいんだよ、その場でやれば大丈夫」って言うから、「ひえ~」となりました(笑)。窪田さんは本当に、現場に入ってもスイッチがすごくて。いつもあっけらかんとしているのに、役に入るとその入り込み方が怖いくらいです。

藤ヶ谷さんは「ドラマもキラとしてずっとやってきたんだから。俺も演じやすいようにやるし」と、自信を持たせてくれるポジティブなことを言ってくださって、心のケアをしていただきました。気持ちが楽になって、「よし!」って取り組めました。

――一番不安だった点はどこだったのでしょうか?

私に、キラという人物を演じられるのかという点でした。キラの演技が、映画のドキドキハラハラを左右するものだったので、難しいなと思いながら、その期待に応えたいと言う思いもあって。

――そのポイントを見抜けるのがすごいです。

でも本当に、お二人に前向きな言葉をいただいたので、救われました。