MVNO各社で取り扱い

新商品は、ファーウェイ公式オンラインストア「Vモール」楽天市場店、Amazon.co.jpなどのECサイト、およびビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店で取り扱う。HUAWEI P9とHUAWEI P9 liteに関しては楽天モバイル、イオンモバイル、DMM mobileなどのMVNO事業者でも販売する予定。直販価格はHUAWEI P9が税抜5万9,800円(以下同)、HUAWEI P9 liteが2万9,800円。HUAWEI WATCHはElegantモデルが6万1,800円、Jewelモデルが7万2,800円となっている。

HUAWEI P9は税別(以下同)5万9,800円、HUAWEI P9 liteは2万9,800円。HUAWEI WATCHはElegantモデルが6万1,800円、Jewelモデルが7万2,800円となっている

呉波氏は、そのプレゼンの中でここ最近の業績について、また囲み取材で今後の戦略について触れている。日本市場に投入した「Nexus 6P 32GB」「HUAWEI P8max」「HUAWEI GR5」が高く評価されるなど、この1年でさらに存在感が増した感のある同社。実際、2016年第1四半期では前年同期比で57.4%増の売り上げ、同63.8%増の出荷数量を記録したという。

日本市場に投入した「Nexus 6P 32GB」「HUAWEI P8max」「HUAWEI GR5」が高く評価された。2016年第1四半期では前年同期比57.4%増の売り上げ、同63.8%増の出荷数量を記録

HUAWEI P9は今年4月にロンドンで発表した後、中国、ラテンアメリカ、ヨーロッパの国々で先行発売している。呉氏によれば、いずれの国でも予想を越える売れ行きを記録しているとのこと。そして今回、いよいよ日本市場にもHUAWEI P9を投入する。これについては、囲み取材で「ライカと共同開発したHUAWEI P9のカメラ機能が、日本市場に革新をもたらすことを期待している」と話していた。

囲み取材で記者団の質問に回答する呉波氏

今後の機種もライカレンズ搭載か

グローバル市場では、HUAWEI P9と「HUAWEI P9 Plus」(日本では未発表)をフラッグシップ機として展開している同社。HUAWEI P9 Plusを日本市場へ投入しなかった理由について聞かれると「日本の消費者は片手で操作のできる、画面サイズの大きすぎないスマートフォンを好んでいるため」と回答した。

HUAWEI P9に搭載されたLEICA SUMMARIT Hは今後、ファーウェイの標準カメラになるのだろうか? ほかのシリーズへの転用はあるのだろうか? その辺りについて聞かれると「いまのところ搭載機はHUAWEI P9とHUAWEI P9 Plusだけ。将来、スマートフォンにどういった技術を採用するかについては、その時どきの市場動向を見極めてから決めたい」と答えるにとどまった。ただ、ライカ社からたくさんのエンジニアがファーウェイに派遣されたうえで共同でレンズを設計したというエピソードを明かし、また「単にブランド名を借りただけ、ということとは違う」とも話していることから、今回限りでライカレンズの採用が終わるようなことはなさそうだ。

HUAWEI P9に搭載されたLEICA SUMMARIT Hは今後も採用される? 会場にはHUAWEI P9で撮影した写真パネルが複数展示されており、ちょっとした写真展の趣きだった

日本の消費者に向けてアピールしたい製品の特徴について聞かれると「サクサク動くこと、充電が長持ちすること、ファーウェイの端末があれば一眼レフカメラを持ち歩く必要がなくなること」の3点を挙げた。

HUAWEI P9には3,000mAhのバッテリーを積んでおり、また省電力性にも優れているため、従来製品より電池が長持ちするという

プレゼンでは、カスタマーセンターを増やしていくことも明かされた。これについて地方にも進出するという意味か、と聞かれた呉氏は「今年中に、東名阪などの都市圏を中心にカスタマーセンターを増やしていきたい」と回答している。

「日本市場における目標は生き残ること」と呉氏。他社を打ち負かすことよりも、生き残ることを優先的に考えているという。「これまでも海外メーカーが日本市場に進出したが、入れ替わり立ち替わりで、参入しては消えていった。ファーウェイでは引き続き、お客様が満足できるような製品とサービスを提供していきたい」と話していた。