具体的な取り組みとしては、ライフサイエンスに関わる企業や学校法人などにオフィス、カンファレンス会場を提供することなどが挙げられる。そうした企業などに用意されるのが「日本橋ライフサイエンスハブ」「日本橋ライフサイエンスビルディング」「日本橋ライフサイエンスビルディング2」の3拠点だ。

コレド室町3の8階スペースが日本橋ライフサイエンスハブとなる

まず、日本橋ライフサイエンスハブについてだが、コレド室町3が入居する室町ちばぎん三井ビルディング8階の約1,030平方メートルが充てられる。国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」が入居するほか、200人以上の参加者を収容できるカンファレンスルームが利用できる。LINK-Jやそれに関わる企業の発表会などが行われる象徴的な拠点だ。

日本橋ライフサイエンスビルディングには、LINK-Jに関わる主要企業、学校法人、一般社団法人などが入居する。たとえば企業ではバイオファーマ・フォレストやクオンタムバイオシステムズなど、学校法人では大阪大学、京都大学、東京大学、東北大学など、社団法人ではLINK-Jそのものやイノベーションフォーラム、未承認薬等開発支援センターなどが入居する。専有面積は3拠点の中でもっとも広く、約6,240平方メートルとなり、中核拠点といえる。

ベンチャー支援も視野に

日本橋ライフサイエンスビルディング2は、専有面積約1,340平方メートルで、医療・健康などに関わるベンチャーが入居する。三井不動産はベンチャー支援プログラム「31VENTURES」を展開するが、まさに「31VENTURES life Bridge ニホンバシ」がこれに充てられる。31VENTURESでは、三井不動産による直接出資のほか、グローバル・ブレインによるファンドも用意され、資金面でのサポートも可能だ。

左:日本橋ライフサイエンスビルディング、右:日本橋ライフサイエンスビルディング2