アクション監督を務めた横山氏は「みんな変わってないな~と思いつつ、よくよく見ると大人になってるな、いい顔になっていてうれしい」と、3人のライダー俳優との再会を喜び、「撮影のころは桜が満開だったので、今でも桜を見るとあの時を思い出す」と当時を懐かしんだ。

鮮明画質のBlu-rayになることについては、「今まで見えなかった画面の『暗部』をBlu-rayで見ることができる。DVDだと、あれ、せっかく撮ったのに映ってないなと思った部分などもしっかり映っています」と話し、「録音の段階でお客さんを驚かすようなことをやっているので、Blu-rayになることで、よりよい視聴環境で見ていただけるのは本当にうれしいんです」と、映画本来の楽しみ方が家庭で再現できることを強調した。

『THE FIRST』『THE NEXT』ともに、黄川田、高野、加藤がライダーのスーツを着てマスクだけ外す、いわゆる「マスクオフ」の状態で演技やアクションをする場面が印象的だが、これについては「自分もスタントマン出身でマスクを被って仕事してたんですけれど、マスクを取った素面の状態で真剣に戦っているさまが一番カッコいいと思っていましたので、そういう部分を撮ることができたのはよかった」と、アクション演出について熱く語った。そして「今日会った彼らを見ていると、まだまだできるな!って思った(笑)」と、10年ぶりの『ライダー』続編映画への意欲ものぞかせていた。

『THE NEXT』を「Jホラー」タッチで演出した田﨑監督は、キャスト陣との久々の再会で「彼ら俳優陣の成長を感じた。こっちがその分衰えてないか心配」と語って笑顔を見せながら、作品については「スタント部分と芝居部分が濃密にオーバーラップし、俳優さんも自らライダーキックをやったり、お芝居の延長としてアクションをやっていた」と、役者の演技とスタント・アクションの融合が大きな見どころとなっていることをあらためてアピールした。

Blu-rayとなって作品がよみがえることについては、「『THE FIRST』の長石(多可男)監督は残念ながらお亡くなりになりましたが、作品そのものが後々も愛され続け、長生きするのはうれしいと思うので、(Blu-ray発売は)長石監督も喜んでいるのではないかと思っています」と、2013年に惜しくも物故した名匠・長石多可男監督を偲ぶひと幕もあった。キャスト、スタッフが集まっての座談会が今回行われたことへの感想を訊かれると、「同窓会のような楽しさがあった。『THE NEXT』および『THE FIRST』の話だけをする機会が持てたのは、贅沢でうれしい時間」と話し、座談会の内容が非常に充実していたことをうかがわせた。

『仮面ライダー THE FIRST&NEXT』Blu-rayは東映ビデオより8月3日に発売。

(C)2005「仮面ライダー THE FIRST」製作委員会
(C)2005 石森プロ・東映
(C)2007「仮面ライダー THE NEXT」製作委員会
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