自動的にプログラムを生成して、人の質問を解決するVivは、Siriと違い、様々な外部サービスと連携して問題を解決できる仕組みだ。例えば、「〇〇に20ドル送金して」という命令を聞けば、提携する送金アプリが開き、ボタンひとつで実行できる。

Siriも、早くサードパーティーのアプリの操作に対応すれば良いのに、と常々思っている。

Siriの次なる進化とは?

Siriが面倒ごと買って出るならば、やはり自分がいる環境やコミュニケーションに関する何らかの動作を実現していく必要があるはずだ。しかしそのためには、自分が今どのような状況に置かれているのか、これから何が起きようとしているのか、Siriに把握し続けてもらわなければならない。

そうでなければ、前述の渋滞で遅れることをメンバーに伝える、といったことをお願いできないだろう。そこまでやる気があるのか、それとも一問一答レベルで発展しないのか。筆者は個人的に、かなり興味深いタイミングに差し掛かっていると思う。

Vivだけでなく、GoogleもAmazonも音声アシスタントに取り組んでいるし、Wi-FiスピーカーのSONOSも取り組むことにしているという。音声アシスタントは、VR以上に、日常を左右するトレンドとして2016年に注目すべき技術なのだ。