Revo Buildの最大の特徴は、追加のモジュールを本体に積み上げることで、機能を拡張できる点だ。ベースモジュールに追加できるモジュールは、仕様時点では3種類が用意されている。

「Acerポータブル 1TB ハードドライブ」は1TBのポータブルHDDだ。本体に搭載されているストレージが32GBと少なく、SDカードで増設しても足りないときの容量不足を補える。名前の通り、ポータブルHDDとして使うことができ、Revo Buildから取り外してノートPCなどに接続することで、外付けのポータブルHDDになる。

HDDモジュール。LEDが見えるだけのシンプルな外装。天面に固定用のマグネットコネクタがある

背面にはUSBポート(microB)があり、外付けのHDDとして使うことが可能だ

「Acerオーディオブロック」は、2基のスピーカーとマイクロフォンを搭載したスピーカーユニット。USBで別のPCに接続することで、外部スピーカーとしても利用できる。

マイクとボリューム、ヘッドフォン端子を装備。スピーカーは左右の側面に設けられている

背面にはUSBポートがあり、ほかのPCに接続して使うこともできる。低音が少々あっさりめの印象だった

「Acerワイヤレスパワーバンク」は、ワイヤレス充電規格「Qi」(チー)に対応した充電ステーションだ。対応デバイスを乗せるだけで充電することが可能。単体で持ち運ぶことで、11,960mAhのモバイルバッテリーとして、スマートフォンなどをUSB充電することもできる。重さは実測で378gだった。

Qiに対応したスマートフォンをケーブルレスで充電できる「Acerワイヤレスパワーバンク」(写真右は使用イメージ。載せているのはQi対応スマートフォンではない)

背面にあるUSBポートで接続し、電源ボタンをオンにするとモバイルバッテリーになる。MiniUSBはモジュール本体への給電用に利用する

各モジュールをベースモジュールと接続するには、本体の天板を外してマグネットのコネクタを露出させててから、重箱のように積み上げるだけだ。マグネットはしっかりしていて、少し揺らしたくらいでは外れない。取り外すときは、そのまま上に持ち上げるだけなので簡単だ。

モジュールは単体でも利用できるため、頻繁に取り外して使うものは上に積み重ねる工夫が必要だろう。ただしAcerワイヤレスパワーバンクだけは、天面にマグネットコネクタがなく、また使い方からも一番上に重ねることになる。一度に使用できる追加モジュールは最大3台で、HDDモジュールは2台まで接続可能だ。

重箱を重ねるようにモジュールを積み上げる。3つのモジュールを重ねても、高さはCDジャケットとほぼおなじくらいコンパクト