さてハレンチはこのへんにして、まじめなレビューもしておきましょう(編注:最初っからそうしてくださいよ!)。サイズはW106×D30×H20mm、重量は約50g。電源は単4電池を使用します。電池、ケーブル、イヤピースを含めた実測重量は57.6gです。

背面の電池ブタを開けると、振動を3段階で調整できる「振動調節スイッチ」があります。初期設定は「中」で、先ほどの体験動画の振動強度は「中」でした。なお振動レベル「中」で1日1回アラームを使用した場合、アルカリ乾電池使用時は約6カ月、エネループ使用時は約4カ月電池がもつとのこと

目覚ましに使うだけなら単体で利用できますが、音楽を聴くイヤホンとして使用するなら、付属のステレオミニプラグケーブルでスマートフォンや携帯音楽プレーヤーとつなぎます。

「めざましイヤホン NMR10」をスマートフォンなどに接続した状態が、本製品のスタンダードな利用形態になるわけです。少しケーブルがジャマなので、もっと短いケーブルに交換してもよさそうですね

肝心の音質ですが、意外に素直なサウンドで悪くありません。クセがないので音が軽く聞こえるかもしれませんが、イコライザーなどで低音を太らせれば迫力のある音作りも可能でしょう。個人的な体感では2,000円ぐらいのイヤホンレベルの音質を実現していると感じました。と言うかこのイヤホン使う時点で寝る気満々なわけですから、あーだこーだ音について文句言うのは野暮ってものですね。スイマセン。

それなりのサウンドを楽しめる「めざましイヤホン NMR10」。できるだけ好みの音で聴きたいのであれば、音楽プレーヤーアプリにこだわるのもよいでしょう

アラーム、タイマー設定は非常にシンプル。時刻が表示されている状態で「Set」を押せばアラーム機能を、「00:00」が表示されている状態で上下ボタンを押せばタイマー機能を設定可能です。最後に「Set」で確定されるのはどちらのモードでも同じで、上下ボタンを同時に押せばアラームもタイマーもいつでも解除できます。なおアラームとタイマーを両方設定することはできません。

アラームとタイマーモードは「Alarm/Timerボタン」で切り替えます。バイブレーションはいずれかのボタンを押せば止められます。キングジムの製品らしく非常にシンプルな使い勝手です

ワタシは東京上野ライン沿線に住んでいるのですが、うっかり寝過ごすと修学旅行レベルの移動距離になりかねません(直通運転を含めると群馬・栃木・茨城~静岡までの広範囲)。でもスマートフォンのアラームをセットすると周囲の方々に迷惑ですよね。正直ちょっと眉唾でお借りした「めざましイヤホン NMR10」ですが、比類なき目覚まし性能を体験し、ガチでほしくなりました。というか、もうヨドバシに注文しました。

ただケーブルがちょっと絡まりがちなので、多少高くなってもいいのでBluetooth接続可能な上位版がほしいところ。それまで本製品を使っているので、ぜひ商品化をよろしくです、キングジム様!

「めざましイヤホン NMR10」があればどこでも安心して寝られます